現代は「答え」に満ちた時代だ。 SNSを開けば誰かの意見が並び、AIに尋ねれば瞬時に解が返ってくる。 知識を得ることは、これまでになく容易になった。 しかし、不思議なことに―― これほど多くの情報を手にしても、私たちは満たされない。 「どう生きればいいのか」「何が正しいのか」と問いながら、 結局のところ誰かの“正解”にすがってしまう。
6.それぞれへのメッセージ
経営者へ
あなたが創るべきは、答えを指示する組織ではなく、問いを共に考える文化です。
「不確実性を受け入れる」力を持つ経営こそ、未来を創る基盤になります。
経営とは、社員を導くことではなく、共に未来を耕すことです。
管理職・リーダーへ
部下に答えを与える役割は、AIが担う時代です。
あなたに求められるのは、「問いを立て、共に探究する力」。
それがチームの知性を耕し、信頼を育てる。
在り方の深さが、そのまま組織の深さになります。
若手ビジネスパーソンへ
誰かの答えを待たなくていい。
あなたの中にしかない問いこそ、未来を変える鍵です。
スキルを磨くだけでなく、自分の在り方を耕すこと。
それが、AI時代における「人間らしい強さ」です。
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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