イスラエルに対する怒りの日『エゼキエル書』

2023.11.05

ライフ・ソーシャル

イスラエルに対する怒りの日『エゼキエル書』

純丘曜彰 教授博士
大阪芸術大学 哲学教授

/バビロンの虜囚の地で、エゼキエルという者が、イスラエルの地に残って偶像を崇拝し傲慢不遜になってしまっていた人々に対する神の怒りを伝えた。そして、神は、むしろ異教のゴグ(獣人)たちに、イスラエルの無防備の村に攻め入る、悪しき謀りごとを企てよ、と神の指示を伝えるよう、彼に命じる。/

果たして、紀元前587年、イスラエルの人々がエジプトと結託してふたたび反旗を翻そうとしていたことが発覚し、新バビロニア帝国はイスラエルに攻め込み、神殿を含めてイェルサレムを徹底破壊し、ユダ王国そのものを滅亡させる。その王ゼデキアは、子どもたちを殺され、目玉をくり抜かれ、残りの人々ともにバビロンで死ぬまで鎖に繋がれた。そして、紀元前539年、アケメネス朝ペルシア(イラン)帝国が新バビロニアを倒し、捕囚されていたユダヤ人たちを帰還させ、荒廃したイェルサレムを復興させようとするが、大半は繁栄するバビロン市などに留まった。イスラエルの地にユダヤ人の国が再建されるのは、紀元前167年になってからのことで、それも二百年あまりで、西暦73年に完全滅亡する。

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純丘曜彰 教授博士

大阪芸術大学 哲学教授

美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。

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