NPO法人「老いの工学研究所」で高齢社会に関する研究活動を続けながら、企業にシニアマーケットに関するコンサルティング、研修・セミナーなどを提供されている川口さん。これから超高齢化社会を迎える日本にとって、必要な視点についてお話をうかがいました。(聞き手:猪口真)
川口 それでいいと思います。強みですから、やっぱり独特であればあるほどいい。皆がこの資格を持っているからこの資格を取る、そういうものは強みとは言わないと思います。独特であることが大事で、「あなたなりの強みというものを、何年かかけて一緒に開発していこう」ということが、定年を見据えると本当に大事です。
猪口 65歳で仕事を辞めたときにそれが見えていれば、その先も安心していけそうですね。逆に、今まではそこに100%でいけなかったけど、これからは100%でいけるわけですから。
川口 そうです、嫌なことはしなくていいのですから。「弱いことはやりません、無理です」と、はっきり言えばいいですよね。そうすれば、仕事を引退したあとでも、健康で幸福な人生に近づいていくのではないでしょうか。
川口 雅裕
NPO法人・老いの工学研究所 理事長(https://www.oikohken.or.jp/)
一般社団法人「人と組織の活性化研究会」理事
1964年生。兵庫県神戸市出身。京都大学教育学部卒。株式会社リクルートコスモス(現株式会社コスモスイニシア)で、組織人事・制度設計・労務管理・採用・教育研修などに携わったのち、経営企画室で広報を担当。退社後、2003年より組織人事コンサルタントに転進。2012年より、NPO法人「老いの工学研究所」で高齢社会に関する研究活動を開始。講演や、研修・セミナー講師のほか、コラムニストとして連載・寄稿を行っている。
【著書】
「年寄りは集まって住め ~健康長寿の新・方程式」(幻冬舎)2021年8月25日発売
「だから社員が育たない」(労働調査会)
「チームづくりのマネジメント再入門」(メディカ出版)
「顧客満足はなぜ実現しないのか~みつばちマッチの物語」(JDC出版)
「速習!看護管理者のためのフレームワーク思考 53」(メディカ出版)
「実践!看護フレームワーク思考 BASIC 20」(メディカ出版)
「なりたい老人になろう~65歳から楽しい年のとり方」(Kindle版)
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