/ウクライナのEU・NATO入りいう話、ウクライナ側の夢物語としては盛り上がるが、EUやNATOからすれば、本気で相手にするに値するストーリーではない。ウクライナも、表沙汰になれば、自国の周辺他民族支配の二枚舌がロシアに剥がされるだけ。煽るメディアに騙されず、冷静に情勢推移を見守る理性が大切だろう。/
かつてノルマン人ルス族がビザンティン帝国との交流のために南下してキエフ大公国を建設したように、バルト海のサンクトペテルブルク市から黒海のオデッサ市までドニエプル河でつながっている。くわえて、地勢的には、砂地のポーランドからウクライナまで、平地続き。こんなロシアの喉元にNATOが入り込むなら、厄介なバルカン半島の面倒もまとめてみる覚悟があるのか、問われる。
つまり、ウクライナのEU・NATO入りいう話、ウクライナ側の夢物語としては盛り上がるが、EUやNATOからすれば、本気で相手にするに値するストーリーではない。ウクライナも、表沙汰になれば、自国の周辺他民族支配の二枚舌がロシアに剥がされるだけ。もっとも、どこぞの大統領は、政治力をアピールするために、他国の迷惑を顧みず、メディアにあることないことリークしまくるのだろうが、そんなのに乗せられず、冷静に情勢推移を見守る理性が大切だろう。
解説
2021.08.04
2022.01.04
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2022.05.08
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。