ロジカルシンキングブームが去ってから長いものの、ビジネスプランニングにおけるロジカルシンキングには大いなる誤解や形式に偏った理解がよく見られます。ビジネスプランニングにおけるロジカルシンキングとは何なのか?何でないのか?誤解や偏った理解を含めて概観しつつ本当に使えるやり方を明らかにしていきます。
また、書籍によってはコピー禁止のものもあります。そういう場合は手書きで写す。コピー禁止のものを携帯で写真にとっていると、係員さんが飛んできます。とにかく時間を食ってしまう。そのうちに制限時間は迫ってくる。
最近の仕事で、わざわざ調べてほしいというような内容であれば、インターネット上を見ても正直よくわからないことが多い。よくわからないからこそ頼んでいるのです。そういう内容だからこそ調べることだけで価値が出るという側面がある。
そうすると、体を動かしつつ、調べつつ、新しいことを吸収しつつ、目的を忘れないというマルチタスク的なことになってくるわけです。これが新人のうちはけっこうしんどい。抜ける、漏れる、ダブる。効率が悪化する。時間が無くなる。
また、数値化されていない情報ばかりしか集まってこない時、電子化された数値がない場合、自分でデータテーブルをゼロから作らなければなりません。これがまた重労働です。
定性的な話は、大きい、小さいなどアバウトな話になりがちです。現実は何割などの微妙な線があります。大きいという場合、指すレンジが10%から20%なのか、30%から40%なのかなど、ケースによって大きく違います。数値がないことによる誤解を防ぎ、より正しい判断をするためには、この数値化作業はそれはそれで意味があります。
慣れてくればなんてことはないですし、本来は大学生のころに、卒論やらレポートやらで、この程度のことは経験しておいて欲しいのですが、大学時代にこういったことをしっかり経験してくるビジネスパーソンはどうも減少しているように思います。
当然、コンサルティングファームに就職してくるような人は、そもそも高学歴で勉強好きである場合が多々ありますので、この段階は簡単にパスできることが採用される要件になっているように思います。
コンサルティングファームに新卒入社したばかりのビジネスパーソンに山積みの資料を渡して、「これ、明日までにまとめておいて」というような逸話も昔はよく聞きました。最近はそこまでひどいことは少なくなっているようですが・・・。
ただ、強調しておきますが、この病にかからない人は、そもそも企画業務に向いていない面もあります。大学の時であろうと、若手のころであろうと、誰でも企画職の人ならば、こういった経験はあります。
最近では、まともに調べもせず、いろいろとモノを言う人も増えています。Wikipediaをコピペするにしても、しっかりと読みもせず、タイトルだけ読んでコピペして済ますだけの人もたくさんいるそうです。何年か前に、特殊法人が外注した調査結果がWikipediaの丸写しだったというニュースもありました。税金の無駄遣いとして糾弾されました。
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ロジカルシンキングを越えて
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。