既にサービス品質の向上に取り組んでいる企業は多いようです。しかし現場は、「サービス品質を上げよう!」と言われても、明日から具体的に何を頑張ったら良いのかピンと来ないというのが本音。そこで少しロジカルにサービス品質の向上を考えてみたいと思います。
お客様はサービスのプロセスに敏感
さてここで興味深い調査結果をご紹介します。小売業の顧客満足度調査で明らかになった、お客様が満足や不満を感じるポイントです。調査の結果、お客様が不満を覚えるポイントの圧倒的1位が「店員が無愛想」。そして、お客様が満足するポイントの1位は「店員の挨拶が行き届いている」です。これらはどちらも、サービスの「プロセス」に対する評価だと分かります。つまり、お客様は、サービス提供者が思っている以上に、サービスのプロセスを非常に敏感に評価しているということなのです。
このことからも、これからのサービス向上は、いかに組織的にサービスのプロセスの評価を高めることができるかが、重要なテーマになりそうです。
そこで次回は、サービス品質の6つの要素と、サービスの「成果」と「プロセス」の評価とを組み合わせて、お客様からの評価を高めるためのサービス品質向上の取り組み方について考えてみたいと思います。
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service scientist's journal(サービスサイエンティストジャーナル)
2015.12.10
2015.12.24
2016.01.14
2016.01.28
2016.02.11
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2016.06.07
松井サービスコンサルティング ・サービスサイエンティスト
サービス改革の専門家として、業種を問わず数々の企業を支援。国や自治体の外部委員・アドバイザー、日本サービス大賞の選考委員、東京工業大学サービスイノベーションコース非常勤講師、サービス学会理事、サービス研究会のコーディネーター、企業の社外取締役、なども務める。 代表著書:日本の優れたサービス1―選ばれ続ける6つのポイント、日本の優れたサービス2―6つの壁を乗り越える変革力、サービスイノベーション実践論ーサービスモデルで考える7つの経営革新