コンセプチュアル思考〈第13回〉 物事から意味を掘り起こす

画像: Career Portrait Consulting

2016.08.23

組織・人材

コンセプチュアル思考〈第13回〉 物事から意味を掘り起こす

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

概念を起こす力・意味を与える力・観をつくる力を養う『コンセプチュアル思考』のウェブ講義シリーズ

私たちは自分の担当する商品・サービスに対しては、コンセプトをどうしようかと考えます。ですが職業人としての自分には、コンセプトの目を向けて考えたことはほとんどないではないでしょうか。しかし、自分自身にもコンセプトは不可欠なのです。

それでは、実際の「コンセプチュアル思考」ワークショップで受講者から出てきた回答をいくつかご紹介しましょう。




あなたは職業人としての自分を定義するとき、どう表現するでしょう―――?

例えば、「私は●●●株式会社に勤める者です」とか「私はコンサルティング営業をやっている者です」といった表現をする人がいるでしょう。これはいわば「外的な定義」です。雇用会社や職種といった外側の殻で表わすやり方です。

それに対し、「私は●●●の価値を提供する者です」という表現は、「内的な定義」です。自分の貫きたい価値軸、満たしたい意味で表わすやり方です。こうしたとらえ方をすると、価値や意味のもとに会社があり、職種があり、知識や技術があるという意識が芽生えます。



この「提供価値」を考えるワークは、職業人としてのアイデンティティを再確認し、それを基軸にしてキャリアをひらいていこうという意志的な原点になります。漫然と忙しく仕事をし続けるだけなのか、それとも、なにか一つの価値軸を意識しながらその軸に沿って仕事をし続けていくのか───1年、3年、5年、10年の間で生じる差はひじょうに大きなものになると思います。


* * * * *
(上の回答例が出されたワークショップの情報)
◆Discover Book College
仕事に価値を キャリアに軸を与える
『コンセプチュアル思考』ワークショップ〈第4回〉
「意味を掘り起こして」みよう ~意味は自分にすごいエネルギーを与えてくれる

◆開催日:
2016年7月28日(木)19:00‐21:00

◆会場:
ディスカヴァー セミナールーム(東京・千代田区)

◆ファーメンター(fermentor=受講者の概念“発酵”をみちびく人):
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表
村山昇



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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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