2016.07.12
愛犬・愛猫の長生きの秘訣とは…?「うちの子に嫌われないホームデンタルケア」~なぜ歯磨きが必要なのか~
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
3歳以上のイヌ・ネコの80%以上が「歯周病予備軍」といわれています。この予防には歯磨きはじめ「ホームデンタルケア」が大切です。このケアを嫌がらず、お互いに楽しんでしてゆくためにはどうしたらいいのか、一緒に考えてゆきましょう。
■無麻酔下の歯石取りは、どうしてお勧めしないの?
想像してみてください。
歯石がついて口臭がしてきたうちの子を連れ、動物病院にやってきました。あなたのうちの子は、動物病院スタッフに奥の部屋に連れて行かれます。机の上に真横に倒され、頭と前足、腰と後足それぞれを、スタッフに押さえられます。口を無理矢理に開けられ、どれだけ嫌がっても自由にはなれません。
イヌの歯は42本、ネコの歯は30本、ヒトの歯は32本です。このそれぞれの歯を、1本ずつ、先が尖った道具を使って、歯石を削られるのです。
いかがでしょうか。もちろん、麻酔下処置は、麻酔のリスクがあります。しかし、意識あるまま長時間押さえつけられる動物たちの気持ちを考えると、麻酔をかけて意識のないうちに処置されてしまう方が、精神的には楽なのではないでしょうか。また、歯石がひどくなり、歯周病が進むと顎の骨に影響し、嫌がって動いたときに顎が折れてしまうこともあるのです。
これらのことは、かかりつけの動物病院で、よくご相談ください。
あなたと、あなたのうちの子が、しあわせに暮らせることを願っています。
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「うちの子に嫌われないホームデンタルケア」の基本とコツ
武田 真優子
つむぎペットケア 老犬介護スペシャリスト/もふもふ認定動物看護師
ペットホスピスをつくるために地方移住予定/うさぎと暮らすペットヘルパー/認定動物看護師。老齢動物介護/グリーフケア/ペットマッサージ