インコが人の言葉を覚えて話すのは、人とコミュニケーションをとろうとしているのだと考えられています。「オウムとインコの日」は、頭がよくて社交的な鳥たちの幸せを願う日です。
今日、6月15日は「オウムとインコの日」です。
6月の06で「オウム」、15日の15で「インコ」と読む、少々むりのある語呂合わせはともかく、コンパニオンバードとしての鳥たちの幸せを願う日だそうです。
オウム・インコ類のペットとしての歴史は古く、紀元前 400 年頃にギリシア語で書かれたインコの記述に、すでに人語を覚えて話す能力のことが書かれているそうです。以来、ユニークな形態と鮮やかな色彩を持ち、人の言葉を覚えて話すオウム・インコ類は、ヨーロッパの貴族の間で、自らの地位を象徴するシンボルとしてもてはやされる存在となりました。今も、オウム・インコ類は人気のあるペットとしてたくさん飼われています。
人の言葉を覚えて話すというこのインコ(オウムはあまり話せません)の特徴は、音として覚えて真似をしていると考えられていますが、中には言葉の意味を理解して結びつけ、簡単なセンテンスを作る能力のあるものもいることが確認されています。インコは頭が大きく、脳と体の比率が霊長類並みであることから、かなり知能が高いと考えられています。頭がよく仲間たちとの社会的な生活を好む彼らは、人語を話すことで、人間とコミュニケーションをとろうとしているそうです。
ペットとして人気のあるオウム・インコ類ですが、その飼育は簡単ではありません。人と親しく接する愛すべき彼らの性質は、裏を返せば、始終かまってあげなくてはいけないということでもあります。ずっと一人ぼっちで鳥かごに閉じ込めておくと、羽を引き抜くなどのストレス症状が出たりするそうです。また、種子の殻を器用にむくことのできる彼らの頑丈なくちばしはかなりの破壊力をもっていて、リモコンのボタンなど部屋にある思わぬものをかじられることがよくあります。
余談ですが、インコ好きの間では有名な「インコアイス」をご存知でしょうか。彼らの食べる雑穀やナッツ、果物などを混ぜ込み、羽毛を思わせるふわふわの食感にしあげたアイスクリームは、インコの種類別のフレーバーになっていて、それぞれの匂いがするそうです。知人が「インコの頭を口に入れたときの味がする」と評していたのが忘れられません。インコ愛好家の奥は深いようです。
見た目が美しく、頭がよくて人懐こい愛すべきペットですが、セキセイインコやオカメインコといった比較的小型のタイプでも15年~20年、大型になると70年、80年生きる長命種です。人と鳥それぞれの幸せのために、飼う時は、特徴をきちんと理解してからにしましょう。
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