「海のために、できることからはじめよう」毎年6月8日の前後、世界中70以上の国と地域で、さまざまなアクションが開催されています。
今日、6月8日は「世界海洋デー/World Oceans Day」です。
1992年6月8日の地球サミットでカナダが提唱し、2009年に国連認定の国際デーとなりました。主要テーマは海の環境保護、海の安全です。「海のために、できることからはじめよう」をスローガンに、世界中の70か国、750の地域でさまざま活動が行われます。余談ですが、今日は「ヴァイキングの日」でもあります。海の安全を訴える世界海洋デーに、なんとも皮肉な組み合わせですね。
海は、地球上の7割の面積をしめ、その深さは文字通り測り知れません。人間がなんとか行くことのできる海は、全体から見ればごくごくわずかです。天候が荒れれば、あっという間に船や人は海のもくずと化します。海のために何かをするには、人間はあまりにもちっぽけな存在だと思えますが、人間によって海が荒らされていることもまた事実です。マグロやブリ、うなぎなど多くの食用魚が乱獲によって激減しています。
私たちが「海のために、できること」とは、事実をきちんと知り、なるべく“消費しない”ことにつきるのではないでしょうか。絶滅危惧種に指定された生き物を、「食べられなくなる前に食べておこう」という自分勝手な人ばかりでは、需要は減らず、乱獲はとまりません。きちんと漁獲量をコントロールすることが求められていても、高値で売れれば捕ってしまう人は絶えません。本当に滅びてしまってからでは、遅いのです。
海はまだまだ未知の世界です。ためしに「深海生物」で検索してみてください。驚くほど多様な生物の画像がたくさんでてきます。数年前にNHKが放送したダイオウイカや海底ザメの映像は記憶に新しい人も多いことでしょう。特に印象的だったのは、カメラを見ているダイオウイカの目に“知性”が感じられたことです。人類が目にしたことのない生き物がまだまだ、たくさんいるのだと思わせられる映像でした。この”未知の海への畏怖”を忘れないことが、最終的には海を守ることになるような気もします。
ワールドオーシャンデーの活動は、実際にはシーカヤックで海に親しんだり、ビーチコーミングを楽しんだりと身近なものがたくさんあります。海のレジャーを楽しんで、海を好きになれば、海を大切にしようという気持ちもまた生まれるものです。海に囲まれた島国に住んでいながら案外よく知らない海のことを、知ろうとするきっかけになることもまた、世界海洋デーの大切な役割なのです。
今日は何の日
2016.06.02
2016.06.03
2016.06.06
2016.06.07
2016.06.08
2016.06.09
2016.06.10
2016.06.13
2016.06.14