6歳の6月6日に習い事をはじめると上手になるという言い伝えにちなんで、「稽古の日」や「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」などたくさんの芸事の日とされています。
今日、6月6日は「稽古の日」です。
満6歳の6月6日に習い事をはじめると上手になるという江戸時代からの言い伝えがあります。このことにちなんで、今日6月6日は「稽古の日」をはじめとして「楽器の日」「邦楽の日」「いけばなの日」など、いろいろな習い事の日とされています。なぜ6月6日となのかについては諸説あってはっきりしませんが、江戸時代の歌舞伎に「6歳の6月6日の…」というセリフ回しがあったことで、庶民の間に定着したそうです。
満6歳(数えで7歳)ではじめるという説は、室町時代に能を大成した世阿弥の『風姿花伝』に著わされていたことが元になっています。『能では、7歳ごろから稽古を始める。この年頃の稽古は、自然にやることの中に風情があるので、稽古でも自然に出てくるものを尊重して、子どもの心の赴むくままにさせたほうが良い。良い、悪いとか、厳しく怒ったりすると、やる気をなくしてしまう。』世阿弥は、子どもの自発的な動きに方向性だけを与え、導くのが良いという考え方を示しているようです。
今、6歳未満の未就学児童に人気のある習い事は、水泳、英会話、ピアノだそうです。ピアノは昔からの定番ですが、近頃ではギターやドラムなどの軽音楽も人気があるようです。幼少期に音楽系の習い事をはじめると、音感を養うだけでなく、情緒を育み、豊かな感性を得ることができる、絶対音感を得ることもできると考えられています。また楽器の演奏は楽譜を読み、指先を使うので脳の活性化にも役立つとか。習い事には、たぶんに親の過大な期待と願いが込められています。
世阿弥の言うように「子どもの心のおもむくままに」習わせたいところですが、現実にはなかなかそうも行きません。何事もそうですが、たとえ6歳ではじめようと、続けなければ上手にはなりません。子どもが自分からやりたいと言ったことでも、毎日の練習に飽きてしまったり、指導者と合わなくてレッスンが苦痛になってしまったりして、すぐに辞めてしまうこともあるでしょう。習い事は本人のモチベーションを上手に引き出せる良い指導者との出会いがとても大切です。「好きこそものの上手なれ」という言葉のとおり、楽しんで続けられる習い事を見つけてあげたいものです。
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