生活習慣病を侮ると痛い目をみる典型が高血圧です。サイレントキラー高血圧にならないよう、日頃から気を付けましょう。
今日、5月17日は「高血圧の日」です。
世界高血圧連盟が定めた「世界高血圧デー」に准じて、日本高血圧学会と日本高血圧協会が、高血圧の予防などの啓蒙活動を目的に制定しました。
高血圧という言葉はある程度の年齢になると頻繁に話題にのぼるようになります。中年サラリーマンの飲み会だと、まず間違いなく尿酸値、中性脂肪についで高血圧が話題になります。40歳以上の二人に一人が高血圧だと言われていますので、無理からぬことかもしれません。よく聞く言葉ですし、とにかく「悪いこと」のイメージはありますが、血圧が高いと何がいけないのか、実はよく理解していなかったりもします。
そもそも血圧とは、血液が血管壁にかかる圧力のことで、心臓から送り出される血液の量(心拍出量)と、血管の硬さ(血管抵抗)によって決まります。心拍出量が大きくなれば血圧は上がり、血管抵抗が小さくなれば血圧は下がるという関係にあります。この血管にかかる圧力が強い状態が長く続くと負荷になり、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性を失って硬化したりしてしまいます。結果、高血圧は、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞などの重い病気を引き起こす要因となるのです。
高血圧になったからといって自覚症状はほとんどなく、なにか不都合を感じることもありません。だからといって何の対処もせずにそのままの生活を続けていると、ある日突然、死に至る病に倒れたりしかねないため高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれています。遺伝因子もありますので、家族に高血圧の方がいるなら特に、若いうちから血圧を上げないよう気をつけておく方がよさそうです。
飲み過ぎ食べ過ぎをさけて太らないようにすること、適度な運動をして心臓や肺の機能を保つこと。こんな当たり前の生活習慣が身を守ります。もうひとつ、塩分をとりすぎないようにすること。塩分が過剰に摂取されると血液の浸透圧を保つために水分が多くとりこまれ、血液量が増えることで血圧を上げる結果につながると考えられています。塩分と血圧の関係は十分に解明されているわけではありませんが、塩分を減らすと血圧が下がることは実証されています。重い病気になってから、後悔しても手遅れです。高血圧になる前に、生活習慣を見直しておきましょう。
今日は何の日
2016.05.11
2016.05.12
2016.05.13
2016.05.16
2016.05.17
2016.05.18
2016.05.19
2016.05.20
2016.05.23