チェス専用コンピュータDeep Blueが当時のチェス世界チャンピオンと二度目の対局を行い、勝利しました。今年3月のニュースだった囲碁コンピュータAlphaGOの勝利から実に20年前のことでした。
今日、5月11日は「コンピュータがチェスで人間に勝った日」です。
今年2016年3月、Google Deepmindの開発した人工知能AlphaGOが、韓国のプロ棋士イ・セドル氏に勝利し、囲碁でコンピュータが人間に勝ったというニュースが世界中を駆け巡りました。囲碁はチェスや将棋より、コンピュータにとってより困難なゲームであると言われていて、チェスも将棋もすでにコンピュータが勝利している中、注目を集めた対局でした。AlphaGOの勝利は少なからぬ人々に衝撃をもたらしました。
さてAlphaGOに先立つこと20年、チェスでコンピュータが人間に勝利したのが1997年5月11日のことでした。IBMのチェス専用スーパーコンピュータDeep Blueが当時の世界チャンピオンであったガルリ・カスパロフを2勝1敗3引き分けで破りました。Deep Blueは「1秒間に2億手の先読みを行い、対戦相手となる人間の思考を予測する。」ことができたそうです。過去の棋譜をデータベースに蓄積しておき、評価関数を使って有効な差し手を洗い出すというデータマイニングの手法は、その後のソフトウェアの進歩を支える基礎技術となりました。
AlphaGOはもっとずっと進化しています。AphaGOの最大の特徴は、人間の考え出せない指し手を新たに考えだせることにあります。過去の棋譜の膨大なデータベースを参照し、人間のプロ棋士の差し手を真似ることからはじめ、その後、自分自身(過去バージョンのAlphaGO)との対戦を繰り返すことで強くなりました。開発チームは、囲碁のアルゴリズムではなく、訓練のアルゴリズムを開発したというわけです。そのため、開発チームでも、AlphaGOがどうやって石の配置を評価して次の手を選択しているのかも、次にどんな指し手を思い付くかも、まったくわからないそうです。
人工知能は人間の想像を超えて「賢く」なり、新たな世界を見せてくれるようになりました。「コンピュータがなぜそうふるまうのか人間には理解できない」という事実は、いかにもSFめいていますが、現実にこれらの技術が応用され、日常生活を変えていく時代をむかえているということです。Deep BlueからAlphaGOまでの20年は長かったのか、短かったのか。これからの人工知能の“広がり”を見れば、自ずから明らかになることでしょう。
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