経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。
最近はみなさん理念・ビジョンが大好きですし、「ビジョナリーカンパニー」の流行もあって、相変わらず将来収益とは関係のないビジネスポリシー的な要素が経営では幅を利かせています。組織の安定のためにはビジョンといったものも必要ではありますし、それが組織の対外的信用につながる面があるとは思います。
しかし、現在の価値複製システムが、理念・ビジョンの経営によって維持できなくなるケースや、従業員は「ビジョンに共感して入ってきたのにやっていることは違う!」といったリテンション率を下げているケースはけっこうよく見るんですよね・・・。本末転倒ではあります。
経験曲線以前のいわゆるやりたいことをやるという話と、経験曲線以降の分析に基づいて将来の収益を予見するという要素をうまく統合できている会社を見るのは稀ですね。
未だに戦略黎明期のドラッカー、レビット、アンゾフ、アンドルーズから抜け出せない会社はたくさん見ます。そういう本が書店では平積みで、人々がファンタジーを求めてビジネス書コーナーに足を運ぶ面もあるんだろうと思っています。
特にドラッカーは道徳論に近いですからね。慣習形成に対して道徳がある程度有効な面もありますし、それと気づかぬ形で道徳を導入することは組織マネジメント上の1つの手段ではありますが、意識的に使わないとその副作用や限界を定義づけられないという意味でよくないと思っています。それは戦略的ではないのです。
今日は斜線を引くのを忘れました。熱が出て素で書いているからですね。抗生物質は飲んでいるので熱ももうすぐ下がるでしょう。インフルエンザの検査をしたら陰性だったので多分大丈夫です。今日はちんまり仕事をします。
それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。