夏のデザートのイメージが強い寒天は、実は便秘やメタボ対策にもってこいの「食物繊維の王様」です。
今日、2月16日は「寒天の日」です。
日本一の寒天の産地、長野県の茅野商工会議所と長野県寒天水産加工業協同組合が制定しました。今はほとんどが工場生産ですが、もともと天然製造の寒天は、2月のこの時期を中心として行われたそうです。寒天には、心太(ところてん)やみつまめなど、夏の食べ物のイメージが強いので、シーズンオフの冬に記念日があるのもおもしろいですね。
寒天は、ふだん意識的に食べることはあまりない食品かもしれませんが、健康志向の方には人気の食べ物です。寒天の原料は紅藻類で、一般に食品として売られている乾燥寒天・粉末寒天などは、その約8割が食物繊維でできている「食物繊維の王様」です。海藻なのでほとんどカロリーもありません。この2点だけでも、メタボリックシンドローム対策で食べるにはもってこいの食品です。食事前に寒天を食べて空腹を満たしておけば、食事量も減らせ、ダイエットも楽にできそうです。
寒天はまた、非常に保水性に優れているので少量でもかさが増え、たくさん食べた気がして満腹感が得られます。さらに糖質の消化吸収に時間がかかるので、満腹感が長続きするそうです。体温では溶けない寒天は、ゲル状のまま体内を通過していきます。水分は少しずつ吸収されますが、大腸にいたってもまだ大量に水分を保っているので、便をやわらかくしてくれ自然な便通を促してくれます。健康志向の方が見逃さない利点が、実にたくさんあるのです。
昔の棒状の乾燥寒天と違い、粉末寒天はとても扱いやすいので簡単に料理できます。寒天そのものにはほとんど味がないので好きな味にできますし、固さも自在に調整できるので、ちょっと考えるだけでも多彩なメニューができそうです。ゆるめに固めることで飲み込みやすくなるため、介護食への応用も進んでいるようです。
古くからある寒天ですが、意外と未来志向の食べ物なのかもしれません。
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