非常時にあわてずに事実を伝えることは案外むずかしいものです。119番通報の5つのポイントを覚えておきましょう。
今日、11月9日は「119番の日」です。
一般の人にもっと防火・防災の意識を高めてもらおうと、1987年(昭和62年)に当時の自治省消防庁が消防発足40年を記念して設定しました。( 消防庁広報 )
「119番の正しいかけ方」でWeb検索すると、たくさんのページがヒットします。たいていは大切なこととして4点をあげていますが、本家の消防庁では近年の携帯電話普及の現実を思わせる「5.携帯電話による通報の場合」を追加した5点を挙げています。これらを見ると、きっと多くの人が正しく通報できていないのだろうなと、逆に消防の苦労がしのばれます。
消防庁広報「119番通報5つのポイント」
- 1.火災・救急の別
「火事です。」又は「救急です。」とはっきり言うこと。 - 2.場所
住所は、正しく、詳しく言うこと。 目印となるビルや公園、交差点名なども伝えること。 - 3.火災・事故等の状況
「○階建てのビルの△階が火事です」など、何が(だれ が)どうしたかを正確にわかりやすく言うこと。 - 4.通報者の氏名連絡先
「私の名前は、○○○○です。電話番号は、△△△- □□□□です(特に携帯電話からの通報の場合はその旨 を伝える。) 。 」と通報者を明らかにすること。 - 5.携帯電話による通報の場合
通報後しばらくの間は、電源を切らずに現場の近くで安全な場所にいること。(再確認する場合がある)
なんでもない時にこれを見ると、当たり前のことにしか思えませんが、火事や事故に遭遇したり、家族が大けがをしたり倒れたりするという非常時に、目の前の事実を正確にわかりやすく伝えることがいかに難しいかということなのでしょう。慌ててしまって自分の住所や電話番号を言えなくなってしまうこともよくあるそうです。
高齢夫婦二人世帯の実家では、電話の横に大きな字で自宅の住所や電話番号を記載した通報用シートを貼っています。いざというときのために、日頃の備えが大切です。
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