語呂合わせで11月12日とのことですが、ちょうど秋冬の乾燥肌に悩まされはじめるのが11月頃なので、皮膚のことを考えるにはいい時期なのではないでしょうか。
今日、11月12日は「皮膚の日」です。
日本臨床皮膚科医会が1989年に11月12日(イイヒフ)を「皮膚の日」に制定しました。「日本皮膚科学会と協力して、皮膚についての正しい知識の普及や皮膚科専門医療に対する理解を深めるための啓発活動を行ってきました。」とのことで、無料の相談イベントなども開催されているようです。
語呂合わせで11月12日とのことですが、ちょうど秋冬の乾燥肌に悩まされはじめるのが11月頃なので、皮膚のことを考えるにはいい時期なのではないでしょうか。
皮膚のトラブルは多くの人が経験していることでしょう。個人的にも、皮膚トラブルの記憶は山のようにあります。アトピー性皮膚炎に苦しんだ子どもの頃、どうしても手の届かない背中を柱やたたみで掻く技をあみ出し、家族に笑いを提供しました。学生のときにひどい主婦湿疹(!)に悩まされたり、乾燥肌を寒冷じんましんと言われて漢方薬を処方されたり、いろいろなことがありました。
悩む人が多ければ多いほど、さまざまな情報が溢れかえるのがネットというもので、この乾燥肌やアトピー性皮膚炎などについても、実に玉石混交、ピンキリの情報が溢れかえっています。ざっと目を通しただけで、洗うな、からとにかく清潔にまで、保湿するな、からとにかく保湿をしなさいまで、真逆の説が堂々と流布しているのがわかります。結局のところ、その人の「生活」すべてに直結していて原因も対策も人それぞれだということなのでしょう。
苦しくてワラをもすがる人に、高額で役に立たないワラを差し出す人には感心しませんが、ワラにすがってしまう人の心理はよく分かるような気がします。思春期のひどいにきびや、化粧もできないような皮膚炎は、特に若い人にとってはこの世の終わりみたいに思えるものです。外からは見えない場所でも「かゆみ」というのは、いわく言い難いストレスをもたらします。これがいいと言われたら試したくなるのが人情です。そして、時に自分に合わずに悪化させて後悔したりします。
長年、皮膚トラブルに悩まされ続けてきた経験から言えるのは、ただひとつだけです。皮膚は「生活」そのものと直結しています。良質な食べ物、適度な運動、十分な睡眠。健康を保つための「生活の基本」をきちんとすること。どんな療法も、保湿剤も、化粧品も、基礎体力や免疫力、新陳代謝があってはじめて効果がでるものだと思います。
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