子どもたちにとって本当に良い塾とはどういう塾なのか。「いい塾の日」は今年認定された新しい記念日です。
今日、11月19日は「いい塾の日」です。
学習塾「志門塾」、個別指導の「ホームズ」、英会話スクールの「ハローズ」などを展開するSHIMON GROUP(シモングループ)が制定しました。今年、認定されたばかりの新しい記念日です。子どもたちにとって本当に良い塾とはどのような塾なのかを情報発信し、講師、生徒、保護者が私塾教育について考える日とするのが目的だそうです。
今、塾と言うと「受験対策」をまっさきに思い浮かべますが、もともと「私塾」は江戸時代 『幕府や藩が設置した教育機関とは異なり、一定の枠にはまらず、塾主の個性と、有志者の自発性を基盤として発展した教育機関である。特に、江戸時代後期に活発な活動が見られ、多くの有能な人材を世に送り出している。』(Wikipedia)と、かなり先鋭的なものでした。
少子化が止まらない現在、塾や予備校は経営難を余儀なくされています。昨年の夏、代々木ゼミナールが27校中20校を閉鎖し、大規模なリストラを決行するというニュースが世間を騒がせたことをご記憶の方も多いでしょう。駅前に大きなビルを建て、有名なタレント講師をそろえて、大教室で講義するやり方が生徒離れを加速したという説や、もともと少子化を見越して不動産業へ業態転換をしているのだという説までまことしやかに流れましたが、真相はわかりません。いずれにせよ、塾の経営は新たな工夫を求められているということでしょう。
少子化が進み、教育はより「個人指導」に傾いているような気がします。個性と対話を重視し、人とのつながりを作った江戸時代の私塾のように、生徒と一対一で取り組むタイプの講座が人気のようです。学校という閉ざされた社会に、どうしてもなじめない子どもや、いじめにあって辛い思いをしてる子どもを救う、個に合わせた教育ができるのも私塾のよいところでしょう。塾・予備校業界には、受験対策だけではなく、「学校以外の教育の場」をぜひ担っていってほしいと思います。
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