人は命令では動かない 〜「管理型育成」の限界〜 私は長年、人材育成に関わる中で、ある矛盾を感じ続けてきた。 企業はこれほどまでに、 * 研修を増やし * 教材を整備し * 評価制度を改善し * 1on1を導入し * キャリア面談を行っている にも関わらず、 「主体的に学ぶ人」 は思ったほど増えていない。
第2章
人は命令では動かない
〜「管理型育成」の限界〜
私は長年、人材育成に関わる中で、ある矛盾を感じ続けてきた。
企業はこれほどまでに、
* 研修を増やし
* 教材を整備し
* 評価制度を改善し
* 1on1を導入し
* キャリア面談を行っている
にも関わらず、
「主体的に学ぶ人」
は思ったほど増えていない。
むしろ、
* 指示待ち
* 受け身
* 学習疲れ
* エンゲージメント低下
といった問題は、年々強くなっているようにも見える。
なぜなのか。
私はその理由を、
「管理型育成」
にあるのではないかと考えている。
管理型育成とは、
「人は管理すれば成長する」
という前提に立った育成である。
例えば、
* KPI管理
* 強制研修
* 資格取得ノルマ
* 細かい評価制度
* 行動監視
* 数値目標だけのマネジメント
など。
もちろん、一定の効果はある。
短期的には、
行動量も増える。
しかし長期的には、
多くの場合、
“やらされ感”
だけが残る。
すると人は、
* 言われたことしかやらない
* 指示がないと動かない
* 評価されることしかやらない
* 失敗しないことを優先する
ようになる。
つまり、
「主体性」を育てようとして、
主体性を奪ってしまう
のである。
私はこれまで、多くの現場を見てきた。
その中で、
本当に成長する人には共通点があった。
それは、
「自分なりの意味」
を持っていることだった。
例えば、
* お客様の役に立ちたい
* 仲間に貢献したい
* 技術を極めたい
* 家族を安心させたい
* 自分を変えたい
など。
理由は人それぞれだ。
しかし、
共通しているのは、
「自分の意思」
で動いていることだった。
逆に、
どれだけ優秀でも、
* やらされ感
* 不信感
* 評価への恐怖
が強い環境では、
人は止まる。
なぜなら人は、
「管理される」と、
自分で考えなくなる
からだ。
これは非常に怖い。
一見、
従っているように見える。
しかし実際には、
“思考停止”
が始まっている。
私は以前、
ある管理職からこんな相談を受けた。
「最近の若手は、自分で考えません」
話を聞くと、
* すべて細かく指示し
* ミスを厳しく指摘し
* 毎日進捗確認をし
* 失敗を避ける文化
になっていた。
当然である。
それでは、
自分で考えるより、
「怒られないこと」
が最優先になる。
人は、
安心できない環境では挑戦しない。
つまり、
主体性には、
心理的安全性が必要
なのである。
ここで重要なのは、
「放置」と「自律」は違う
ということだ。
よく、
「自主性を重視しているので自由にやらせています」
という組織がある。
しかし実際には、
* 放置
* 無関心
* 支援不足
になっているケースも多い。
人は、
完全放置では育たない。
一方で、
過管理でも育たない。
つまり必要なのは、
「支援型育成」
である。
支援型育成とは、
『きっかけ学』人生を変える学びはすべて「キッカケ」で始まる
2026.07.05
2026.07.08
2026.07.08
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター
● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民
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