新入社員が4月に入社して1ヶ月が経過した。学校を卒業して新しい職場で、希望や夢を抱いて仕事を始める。これは多くの人が通る道だが、これから40年ほどの時間を職場ですごすのなら、「働く目的」を明確に持つことなくただ報酬のために働くのだとすれば、初心を貫き続けることは容易ではない。
菅藤は三村の仕事ぶりについても、
「三村さんはWebFOCUSやDataSpider、昨年からはQlikViewも加えて、情報活用製品系全般の技術を担当していますが、私は大阪ですので彼とはメールや社内システムなどでのやり取りが日常的にあります。彼の場合、とにかくレスポンスが良く、例えばお客様へのメール対応などは1日空けることはなく、内容にも誠実さがにじみ出ています。またやりとりの最後は必ず三村さんからのメール、これは社内でのメールのやりとりでも同じです」と絶賛する。
三村が気を配っていること、工夫していることは、小さなことだが日常的に発生するためにとても目に付きやすい。結局、その小さな作業一つひとつに心を込めるかどうかが、その人の「仕事ぶり」となって他者に印象づける。特に日常的に使われる電子メールには、その書き方に人柄がよく表れ、それによって好感を持たれたり、逆に引かれたりするのだから、インターネットを多用するビジネスで電子メールは重要だ。
三村が細かい点に気を配るのは、自身の自己分析が厳しいことが理由の一つにある。
「自分の短所は集中力がなかったり、気が多かったりするところ、それから要領がいい方でもないです。ついつい色々なことに手を出してしまったり、やり過ぎてしまったり、カラ回りすることも多々あります。逆に自分の強みは、“できるまでやる”ところです。でもこれは、やればできる、ということではないんです。とにかく結果が出るまでやり通そうとするところで、諦めが悪いんだと思います」。だからこそ、できるだけ相手の気持ちになって対応しようと心掛けているのだと言う。
三村が担当するWebFOCUSのユーザの一社に、九州の酒造会社がある。担当するユーザ会で、そこで評判の焼酎をノベルティとして作ってもらったこともあり、三村は、同社が九州新幹線を記念して発売した特別バージョンの焼酎を、友人がやっている居酒屋に宣伝し、置いてもらったこともある。アシストの製品だけでなく、自分が気に入ればお客さんの製品も売り込んでしまうのが三村なのだ。ちなみにその話がお客様側に伝わったかどうかは定かではないが、その後も順調にお取引をいただいているという。
「誰かの役に立っていると感じるのは素直に嬉しいです。また、お客様に感謝をされた時や自分が以前よりも人間として成長できたと思えた時に、とても充実感を感じます。最近仕事をしていて思うのは、自分によくしてくださるお客様が多くて、とても恵まれているなということ。またいろいろと自由に活動させていただいているのは、営業所の仲間だけでなく、本社の製品事業部、西日本支社、サービス事業部の皆さんたちのお蔭です。このような人間関係の中にいると、働くというのは、誰かのためになることを通して、結局は自分のためになることだと思うんです」と三村は言う。
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