東京大学の野崎教授と住友精化の研究グループが、温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)を原料に樹脂製品を作る実用的な技術を開発した。このケースは、地球温暖化防止にも、環境経営にも、資源リスクマネジメントにも役立つ画期的な技術というだけでなく、その着眼点はビジネスの基本そのものとしても参考になる。
この技術で作られる樹脂の用途としては、包装材やフィルム、家電製品の部品など幅広いものが見込まれているという。これだけの用途があれば、一般原料として広く普及することが期待される。
ビジネスの基本は、「安く買って、高く売る」だ。安く買うのに、誰もが捨ててしまい、巷にあふれているものに目をつけるのは、有効な手法だ。誰もが捨てているものを活用する道筋をつければ、それだけ廃棄物が減るので、地球環境にも良い。それが地球温暖化の原因とされているCO2なら尚更だ。今回のケースは環境経営としてはもちろんだが、ビジネスの基本の手本としても大いに参考になる。
中ノ森 清訓/株式会社 戦略調達 代表取締役社長
調達・購買業務に関わる代行・アウトソーシング、システム導入、コンサルティングを通じて、お客様の「最善の調達・購買」を実現することにより、調達・購買コスト、物流費用、経費削減を支援する傍ら、日本における調達・購買業務とそのマネジメントの確立に向け、それらの理論化、体系化を行なっている。
コーポレートサイト: http://www.samuraisourcing.com/
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