LVMH社長ベルナール・アルノー氏、その傘下のブランドを御存知ですか? ドン ペリニヨン、ヘネシー、ルイ ヴィトン、ケンゾー、フェンディ、エミリオ・プッチ、ジバンシイ、タグ・ホイヤー、等々、皆さんも御存知のブランドですよね。
このLVMHが目標として掲げているのが、「スター・ブランド」です。
今回は、ハーバード・ビジネスレビューで取上げられた「LVMH:スターブランドの育成法」を参考にして、考えてみたいと思います。
アルノー氏は、スターブランドに欠かせない特質として以下の4つをあげています。
・タイムレス(ブランドは、永久不滅のものとしてつくられるということ)
・モダン( 先進的で、新しさを常に感じさせること)
・急成長
・高収益
このうち注目したいのが、タイムレスとモダンの共存です。背反関係にも感じる言葉の共存されています。
レビューでは、
「自社のブランドをタイムレスにしたければ、異常なまでに品質にこだわるべきだと、私は思います。」
「マーケティング主導型の企業であれば、消費者の求めに応じたその戦略で成功するでしょう。消費者が何を求めているかを調査し、その結果に基づいて商品をつくるやり方です。ただし、この方法はイノベーションとは無縁です。我々は、イノベーションこそが収益と成長の切り札だと考えています。」
と、アルノー氏は述べています。
コアバリューとしての、品質が徹底されているからこそ、新しいイノベーションへの挑戦を共存可能としています。中途半端な品質でなく、異常なまでのこだわりがブランドの信頼に繋がっています。
LVMHグループが、多くの商品郡においてスターブランドを育てることができているのは、コアバリューの妥協なき徹底にあります。
何か特別なマーケティング手法がポイントではなく、基礎の徹底を重視している点は、企業ブランディングにおいて注目すべき点ではないでしょうか。
ブランディング
2011.01.26
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