前編では、「世の中の変化」ということで、マクロ分析とそのための準備についてお話しました。後編では、「自分の会社の将来展望と環境」についてと、前編後編のまとめ「自分自身の強みと弱み」についてお話します。
どうしてもやりたいことがあって、意思を貫くことは悪いことではありません。
ですから、やりたいことがあるのでしたら、会社に訴え続けるべきです。
それがすぐに叶うわけではないのが組織なのですから、願いが叶うまでは文句を言わず、「置かれたところで咲く」。この精神がどうしても必要です。
②「上司」~どんな上司も、「自分が男にする」という気概で仕事をすること~
はっきり言って、いい上司もいれば、反面教師にしたい上司にもつきました。
それはしょうがないことです。上司は自分では選べないのですから。
大事なことは、一つでも多くよいところを見つけ吸収しようとする態度です。
そして、何よりも大事なことは、どんな上司でも「自分が男にするんだ」という、気概で仕事をすること。上司の成績をよくするつもりで、ひたすら働くこと。
それが、結果的に自分のためになることを知ってください。
上司の悪口を言い、避けていても自分の将来にとって、何の足しにもなりませんから。
③「人事制度」~評価を上げる努力をする~
仕組みの内容は様々だと思いますが、どんな会社でも、何らかの方法で社員を評価し、身分や給与を決める根拠にしているはずです。
5年後の理想の姿を考えるときに、上司に、会社に評価されないということが、大きな障害になりえます。
評価されなければ、大きな場も与えられない(チャンスをつかめない)し、給与も上がることがありません。
「自分は、会社の評価なんてチマチマしたことは気にしていないよ」とうそぶく人がいます。それは逃げているだけであり、大きな間違いです。
評価を上げる努力は、必ずしなくてはいけません。やっていることが将来に繋がらず、成長も危うくなるからです。
人事制度に関して大切なことを、大きく3つ上げておきます。
・何が評価されるかをよく知っておくこと
・将来の評価を上げるためのことを、今やっておくこと
・他人と比べず、昨日の自分と比べること
人事制度の仕組みを、人事課長以上によく知るつもりで理解したほうがいいと思います。
人事制度には評価項目というものがあり、何を評価するかが決められています。
その項目については、絶対の評価を受けるようにとことん仕事をすべきです。
御託を並べるのはそれからなんです。
最低限、評価されるポイントを押さえていなければ、「仕事の出来る人になろう」などと言っていても始まりません。
「評価制度の評価項目をクリアするのは、ビジネスマンとして最低ラインだと心得よ」です。
次のページ■□■ 自分自身の強み弱み ■□■
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
「スター社員の仕事術」
2010.07.14
2010.07.07
2010.06.30
2010.06.23
2015.07.29
2015.07.27
2015.07.15
2015.07.22
2015.07.13
今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。