前回の記事で「5年後の成功イメージを持つ」ことの必要性についてお話しました。描いただけでうまくいくわけではありません。必ず、行く手を阻む「障害」となることが立ちはだかるわけです。今回は、「障害」を上手に乗り越えるための方法を前編・後編に分けてお話します。
そしてさらにしばらく続けていると、記事がストーリーを持って読めるようになってくる体験をします。
ただし、書いてあることのすべてが真実のことかどうかは別問題です。情報操作があるかどうかは別として、情報源から数人を経た数次情報であるほど、真実から遠くなる。それを補うために、次の②の姿勢が必要になるのです。
②自分なりの情報源を持つ
若い頃あんなに熟読していた新聞を、一時一切読まなくなった時期があります。
それは、あまりにも事実がゆがめられて書かれていることを感じたからです。
なるべく、色々な業界にネットワークを作り、情報源を持つように努力してきました。
その中には何人かの政治家の方や、通信社系の記者の方なども含まれています。
新聞を読むことも大切ですが、人から生の情報を得ることもさらに大切なことだと言っておきたいと思います。
若い頃に出会う、営業先のご担当者や、よその業界に就職した同級生などは、いずれは重要な情報源となり、人脈となっていきます。
情報源の作り方は、人によって得意、不得意の分野がありますが、自分なりのやり方でまったくかまわないのですから、少しずつ自分独自の情報源を作っていく努力をしてください。
情報を得るチャネルが偏らないように、いろんな情報源をバランスよく持つように心がけることです。
③先を読む訓練をする
情報は、得るだけでは本当に自分のものにはできないんですよね。
「IN PUTしたらOUT PUTする」これが基本です。
情報は人に伝えていかないと、不思議に自分にも入ってきません(洩らしてはいけない機密情報などは別)。
得た情報を駆使して、誰かとディスカッションしてみることをお勧めします。
PESTの観点で新聞を読み、情報源から情報を得たら、それらを総合してみると、世の中がどうなっていくのか、についてアイデアを出し合ってみましょう。
これはとても意義のあるエクササイズです。
同僚でも友達でも、飲みに行ったら、いつも会社や上司の悪口や、異性の話ばっかりしていないで、たまにはマクロの情報から先を読む話をしてみてはどうですか。
そしてそれが自社や自分の部門や自分の仕事にどんな影響があるかを考えてみましょう。
繰り返しますが、情報は何らかの形でOUT PUTする癖をつけないと自分のものにはならないのです。
(後編へ続く・・・)
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今野 誠一
株式会社マングローブ 代表取締役社長
組織変革及びその担い手となる管理職の人材開発を強みとする「組織人事コンサルティング会社」を経営。 設立以来15年、組織変革コンサルタント、ファシリテーターとしてこれまでに約600社の組織変革に携わっている。