日本相撲協会の改革を唱えて無謀とも言える理事選出場に踏み切った貴乃花親方。 しかし、既得権を持っている現理事の壁は高く、このままでは敗北は必至。 角界の「社内政治」にうち勝ち変革を実現するために貴乃花が知らねばならない「GTOの法則」とは…
事実、貴乃花親方も賛同者を集めて影響力を発揮しようと試みています。報道によると、下記の人たちは貴乃花親方を支持して、一門から破門されることも辞さないとのこと。
間垣親方 (元横綱2代目若乃花)
音羽山親方 (元大関貴ノ浪)
大嶽親方 (元関脇高貴力)
阿武松親方 (元関脇益荒雄)
二子山親方 (元十両大竜)
常盤山親方 (元小結隆三杉)
現役時代に同じ部屋で活躍した力士の名前も見えて、結束の固さがうかがわせます。このメンバーをコアとして派閥を形成できれば、大逆転で貴乃花親方の理事就任、そして、ひょっとしたら新しい一門をうち立てることになるのかもしれません。
が、そのためにも、ぜひ派閥の運営を上手にやって欲しいところ。
GTOが教える明るい派閥
だって、そもそもの目的が角界の改革だとしたら、やっぱり密室政治からは脱却して欲しいじゃないですか。いつの間にか貴乃花派閥が実権を握って既得権益化していくところは見たくもありません。
なので、ぜひここは「GTO」に登場してもらいましょう。
いや、反町さん扮するグレート・ティーチャーではなくて、「明るい派閥」のための方法論です。すなわち、
Goal-oriented (目的を決める)
Time-bound (時限的な組織とする)
Open (オープンにする)
の頭文字です。
Goal-oriented (目的を決める)
まずは、その派閥がなんのために存在するかの目的を決めましょう。それも、「角界の改革」とかのキーワードだけでなく、「何年後にはこんな姿」というのが、目に見えるぐらいまで描いて欲しいですね。
Time-bound (時限的な組織とする)
お次は、派閥を固定化せず時限的な組織としましょう。というのは、当初は高い志を持って始めた運動がいつの間にか形骸化してその存続が目的に代わってしまうと言うのは良くある話。
これを避けるためには、「○年△月で解散する」とか、「□□の実現を持って発展的解消を遂げる」などを先に決めてからスタートするのです。
そう言えば、最近は法律なんかでも「時限立法」という執行期限が決まっているものもあって、そんなイメージでしょう。
Open (オープンにする)
最後は、オープン化。これにいはいろんな意味合いがあって、議論や意思決定の過程をオープンにするという意味もあれば、人の出入りもオープンに、あまり身内だけで固まらず様々な人を受け入れる度量を見せる、と言うことでもあります。もちろん、派閥の趣旨に賛同しない人は排除する必要がありますが、そのためにも"Goal-oriented"で、将来のビジョンはキッチリ決めておく必要がありますね。
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