責任感を見抜かれる2つの言葉

2007.09.13

組織・人材

責任感を見抜かれる2つの言葉

寺西 隆行
(株)Z会

この2つの言葉で責任感を判断できる!? 本当に責任感があれば、ほとんど発しないであろう言葉… 鳥取砂丘落書き事件の後のネット上のお祭りを見て、フと感じたことです。

もう1つ、その人の責任感を見極める言葉があります。

自分の意図に反して、何か相手を立腹させるようなシチュエーションがあったとき

「いやいや、そんなつもりでいったのでは…誤解しないでください」

という言葉。
思わず出るのは仕方ないんですけど、どんなときでも連発するのはこれまた責任逃れの姿勢。

コミュニケーションは、相手の受け取り方がすべてです。
「そういうつもりで言った言葉じゃない」としても、相手が「こういうつもりで受け止めた」のであれば、相手からすると誤解でもなんでもなく、正しい理解なんです。
発言者から見て「誤解」なだけで。

それを正したければ、素直に、正直に、誠実に、さらに会話を続けること。
「誤解です」なんていわずに。

経験上ですが、「そんなつもりでいったわけじゃ…」の発言が多い人は、深層心理で「そんなつもり」があるにも関わらず、相手に「そう思われたくない」(要するに猫かぶり)という表層の意識があるような気がします。

管理職や監督職に昇格させたい、と思う人間がいたら、その人の過去の言動を振り返ってみてください。

「悪気があったわけじゃない」を連発しなかったかどうか。
「誤解しないでください…」を連発しなかったかどうか。

潔さから来る責任感が、一番管理・監督職に必要だと思いませんか。

子どもの頃は、「悪気があってやったことではない」ことはほぼ許されます。
「誤解された」ことも「あ、そうだったんだ、ごめんごめん」と相手が責に感じてくれることが多いでしょう。

ただ、それは子どもだから、そう判断されるんです。

その意識を持ち続けたまま成人しないように、教育産業に勤める自分も、伝えていける機会があれば伝えていきたいものです。10代の皆さんへ。

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寺西 隆行

寺西 隆行

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文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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