誰もが他人から評価を受けます。 また、他人を評価することもあります。 自分の評価の捉え方、他人への評価の仕方で、「できる人」と「できない人」が分かれる指標になります。 今回の(3)で最後の記事となります。
(1)と(2)の記事で、「評価」の見方について2通りの例を紹介させていただきました。
共通するのは
“(被評価者が)評価を客観視できていない”
これに尽きます。
(1)で取り上げた例では、「よい」と「まあまあよい」を合わせて81%という事実を見て、(記事作成者は)「よくやっている」と感じたのでしょう。
そうは見ない人も多いと思われる中で。
(2)で取り上げたような人は、きっと周りの評価と自分の評価にかなりの乖離があるでしょう。
組織の中で、自己評価を客観視できない人、しようと努めない人が多くなると、組織の地盤が脆くなり、良いサービスを生み出せません。
評価を客観視できる人の育成は、組織において大事であるとともに、社会全体でも大切なことです。
そこで、評価を客観視できるようになるために、どのような心がけが必要か、あるいは組織では、働く人たちがどのような心がけを持つように誘導するとよいか、簡単にできることを3つほど挙げてみましょう。
1.悪い評価から目を背けない。悪い評価の方をあえて発表する。
アンケートの良い評価しか見ない、そして悦に浸る…これは一番、成長を止めることです。
悪い評価の中にこそ、さらなる成長へつながるカギが隠されているんです。
クレーム対応などでよく言われることですね。
さらに、「悪い評価を自ら発表する」というのもいいですね。
アンケートの結果を第三者に発表する際には「この辺が改善点として挙げられた。真摯に受け止め、このような改良策を考えていきたい」などとコメントをつけたり、
自分の「よくやっているところ」「やりたいと思うこと」をアピールするのであれば「この辺はまだまだ頑張らなきゃいけないと思っている」「この部分は懸念材料の1つです」とあえて自ら述べてみたり。
学生時代から社会人に到るまでに出てきた「会議」の中で、
「良い結果のときだけさんざんアピールし、悪い結果のときはすぐ発表を終える、あるいは報告すらしない」
という姿勢の人ほど、卑怯と感じる人はいません。
2.自分の評価は常にマイナス1。
自分のこと、自分が所属する組織のことを、何かと相対比較するときに、この感覚を身につけておくと良いでしょう。
たとえば
「あいつと比較して、俺の方がちょっとできるな」
と思ったら、実際は能力に差がない、ということ。
「あいつ、こういうところは俺よりできるよな」
と思ったら、実際にはものすごく能力に差がある、ということ。
次のページ3.評価者の立場に立って考える。
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