2009.10.07
オリンピック落選の「黒幕」を撃て!シンタローの影にいるのは?
木田 知廣
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表
オリンピック開催地の落選を機に、石原都知事を糾弾する声は日増しに高くなるばかり。だが、真に責任を問うべき「黒幕」は別にいる。まるで他人事のような顔をして、「知らん顔」を決め込んでいるその正体は…
だってそうでしょ?
もしも、このフレームワークが頭にあり、政治力の源泉を築いてきた実績がある人なら、オリンピックの落選に際して「政治的な動きがあった」なんて言い訳をするはずないですもんね。
まさかと思うけど、国際的な大組織の意思決定が、プレゼンのクオリティとか、やる側の熱意などでナイーブになされるとは思っていない、よね?
●政治の「戦場」で「戦果」をあげる
国際組織は、政治の戦場です。
多額の拠出をしているにもかかわらず、日本が国連の常任理事国になれないのも、精強を誇ったスキーのジャンプ日本代表が、国際ルール改正後には勝てなくなってしまったのも、すべては政治の戦場における勝ち負けで決まってくるのです。
したがって、政治力の五大源泉のうち、わずか一つしか有効に使えてない石原氏が主導を握っている限り、オリンピック誘致という政治の戦場で「戦果」をあげることは極めて難しい、と言えるでしょう。
翻って、みなさんにとって政治の戦場である、社内政治。
政治力の五大源泉、使いこなしてますか?
人の批判をするのは簡単ですが、いざ自分のこととなると、「そう言えば、使いこなせてないな」とか、「そもそも、知らなかった!」なんてのは良くある話です。
幸か不幸か、政治力をフレームワーク化してスキルアップにつなげるアプローチは、日本ではあまり知られていません。今後も、ヒントになるようなコラムを書いていくので、参考にしてスキルアップにつなげていただければ、これに勝る喜びはありません。
あ、でも、一つだけ注意、というか、お願い。
私の目指したいのは、「社内政治に絶対負けない法」です。ぜひ、政治スキルを職場で想いを一緒にする仲間と共有して、社内政治に無縁な組織風土を作ることに役立ててください。
ちなみに、政治力とか影響力とか言う話をしていると、「個 対 個」の話と「個 対 組織」の話がゴッチャになりがちなので、こちらもフレームワークでまとめておきます。何事でも学ぶときの鉄則ですが、全体像を押さえた上で、「今どこの話をしているのか」と定位しながら頭の中にインプットをすると、学習効果が断然違っているので、ぜひ参考にしてください。
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