ジョンソン&ジョンソン クレドに学ぶ

2009.10.05

経営・マネジメント

ジョンソン&ジョンソン クレドに学ぶ

星野 善宣

クレドって聞いたことありますよね ラテン語で「信条」を意味します。

多くの企業でクレドを作成して、社員行動の基準を浸透するのに活用されています。
このクレドで有名な企業として、リッツカールトンホテル、ジョンソン&ジョンソン、P&Gといった企業があります。
今回は、その中でジョンソン&ジョンソン(J&J)のクレドを参考にして、クレドの活用について考えてみたいと思います。

私は以前セミナーで、J&J日本法人でクレド浸透を行う企業理念室(クレド・オフィス)の立上を行った堀尾氏のお話を伺ったことがあります。J&Jでクレドがどういった位置付けにあるのか、実際にミーティングの場でクレドの検証を繰り返し行っていることなど、「お飾り」ではないクレドについて伺う事が出来ました。

J&Jのクレド(企業ホームページにも掲載されています)が、内容で特徴的なのは「J&Jの責任」について明示されている点です。
第1の責任 全ての顧客に対する責任
第2の責任 全社員に対する責任
第3の責任 全世界の共同社会に対する責任
第4の責任 会社の株主に対する責任
この、責任の順番を見ても企業としての基準がわかりますね。
J&Jでは、ことあるごとにこのクレドを検証し、「判断は正しいのか」。「そもそもこういうケースでは、クレドはこのままでいいのか?」といった事も、討論をするそうです。
そうした繰返しが、社員の理解を深め、浸透を継続していきます。

企業(多くの個が働く組織)にとっては、何らかの共通認識が必要です。この共通認識なしには、複数が共に働くことは困難です。

創って終わりのお飾りにならない為には、その運用(仕組)、徹底(意志)、浸透(検証)の考案をしなくてはなりません。
「あればいいではなく、なければならない」といったところまで浸透してこその「クレド」ですね。

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