優秀な部下のサボり方を見抜く

画像: Hans-B. Sickler

2009.05.15

経営・マネジメント

優秀な部下のサボり方を見抜く

入野 康隆

ベンチャーの事業計画のプロジェクト管理について

こんにちは、経営コンサルタントの入野です。

本日の事業計画書の書き方は
プロジェクト管理について解説します。

事業計画はいいけど、本当に実行できますか?
ということを記述するセクションです。

【プロジェクト管理の事業計画書での位置づけ】

    1. エグゼクティブサマリー
    2. 事業立ち上げの経緯
    3. マネジメントチーム
    4. 会社概要
    5. 経営理念・事業理念
    6. 商品・サービスの概要
    7. 儲けの仕組み
    8. 市場および競合の分析
    9. マーケティングと販売戦略
    10. オペレーション計画
    11. 人事戦略
    12. 立ち上げ戦術
    13. 成長戦略
    14. 出口戦略
    15. 財務計画: 売上予測、コスト計画、資金繰り予測、資本政策
    16. リスク管理
  ★★17. プロジェクト管理

ベンチャーのプロジェクト管理は
大企業の大規模プロジェクト管理とはすこし毛色が違います。

初級者によくある間違い
==========================================================================

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■PMBOKを完璧に導入しようとする
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

PMBOKやCMMなどのプロジェクト管理手法で定義されている、
「プロジェクト管理プロセス」をフルパッケージで導入してしまうケースです。

・進捗管理
・課題管理
・コスト管理
・品質管理
・組織/要員管理
・コミュニケーション管理
・リスク管理
・調達/購買管理
・外注管理
・変更管理
・構成管理
・文書管理

これらすべてのプロジェクト管理プロセスごとに
起票~報告~クローズなどの管理タスクを導入するのは
ベンチャーではあまりよくありません。

マズい理由は

■ プロジェクトリーダー(≒社長)に管理工数の負荷がかかりすぎるから

■ 意思決定のスピードが鈍るから

■ メンバーがアイディアや自主性、モチベーションを失うから

進捗管理や課題管理はほぼ必須で導入するべきですが、
・ WBSは書かずに、カレンダーの日付で管理する
・ 課題管理表は紙に落さずに口頭で運用するのか
など
事業の性質やメンバーのレベルに合わせて
メリハリの効いた管理レベルが重要です。

ベンチャーの考え方では
理論上目指すべき究極のプロジェクト管理の形
PMBOKをフルパッケージですべて完璧に導入することではなく、
全く管理しないことなのです。

次のページ中級者でもよくある間違い

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