経営者には組織を維持、存続、発展させていく力が必要である。
経営者の第3の条件は、戦略思考である。戦略思考の本質は、分析力、判断力、さらには戦略を実行するための勇気、ならびに、覚悟である。経営者は状況を冷静に分析出来なければならない。冷静さを補うために、戦略理論や分析フレームワークを活用することもしばしば有効である。
分析は、静止画の写真のように、ある一時点の状況しか写しえない。同じ分析を、別の機会に行えば、分析結果が異なることもある。分析を絶えず冷静におこなえることが重要である。
また、経営者は判断しなければならない。綿密な分析は、自ずと方向性を示すものではない。分析すればするほど、状況が複雑になり、新たなデータが必要になるものである。分析に終わりはない。そんな矛盾を理解した上で、経営者は判断をしなければならない。
経営者の判断は常に「間違ったもの」でありえる。経営者の判断の全く逆の方向にも道はある。経営者は勇気を持って自己の判断を実行しなければならない。また、その結果に対して責任を負うことを覚悟しなければならない。
経営者の第4の条件は、情熱である。情熱とは、経営者の持つ勇気の度合いや覚悟の程度を表すものでもある。設定した目標の正しさ、自己に課せられた使命の強さ、ビジョンの適切さを推し測る尺度にもなる。また、情熱は経営者の目標・目的、ビジョン、ミッションなどを正しく軌道修正する原動力になる。情熱とは、経営者の活動のためのエネルギーであり、また、潤滑油である。
経営者はこれらの経営者としての資質的・心理的な基盤の上で、知識や能力を高め、経験を蓄積していかなければならない。また、資質的・心理的な基盤自体をより強固なものにしていかなければならない。
【V.スピリット No.113より】
V.スピリット 総集編6
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