愚者は経験から学ぶ。賢者は歴史から学ぶと言っていた経営者の方がいました。日本人は歴史は繰り返すという感覚というのがすごくありますが、同じ宇宙は繰り返しませんよね。
いや、ここまで抽象化したら、「隠し持つ」ではなく、「利用しろ!」でしょうか?
「ペットに言うことを聞かせるには、好きなモノを利用しろ!」でしょうか?
お付き合いありがとうございます。わざとらしいですね。
ただ、抽象化するにしても、どのレベル感までの抽象化が可能なのか?というのを考えることはすごく大きなポイントです。
過去に起きたことを、ギリギリまで抽象化してみる。
その抽象化の段階に対して、意識的に3レイヤぐらいにしてみる。
それぞれの抽象化した過去からの「法則」を現在に適用すると、具体でどうすればいいのか?を考える、つまり、抽象レイヤから具体レイヤに落としていく。
あんまり抽象レベルを高くすると、具体に落とすのは訓練していないとしんどいですよね。
そして、自社での抽象的な方針のようなものもあるでしょうし、自社で前後にやろうとしていることなども制約条件として入ってきますよね。
そういうものを考慮しつつ、施策に落としていく。
まあ、こういうプロセスをやれるぐらい、思考力があるところはあんまりないでしょうね。
こんなことをやっている間にロジック間違いを起こす可能性もありますし・・・。
だったら、そのままやっちまえ!というのも、ありはありでしょうね。
ただ、抽象化して考える癖ができてくると、過去のケースだけではなくて、経営学的な知見やら、他業界の知見やら、そういうものを自社の個別具体的な状況に応用する力がついてくるんではないかな、と思います。
何を目指すも自由だとは思いますが、過去に学ぶには、抽象化能力が大事ですよ、というお話しでした。
そんなことはわかっている!と言われそうですが、なかなかしっかりできている会社を、私はあまり見たことはないです。
できていないな、と感じられるプランニング部門の方は、試してみることをお勧めします。
こういった知見があなたのビジネスに活きることを心から祈ります。それでは次回をお楽しみに。
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。