今は、そんなに流行りませんが、「ゼロベース思考」というものが一時期はやりました。かっこいいコンサルタントの使う思考技術として。最近、私の感覚だとあんまり聞かなくなりましたが・・・。今日は「ゼロベース思考」をちょっと浅めに考えて見ます。
さて、今日はゼロベース思考についてです。
文字通り、ゼロで考えるというか、まっさらな目でものを見ると言うか。
科学哲学で言うと、西田幾多郎の言う「純粋経験」ですね・・・。
まあ、本当に、本当にゼロベースで、まっさらに外部を、物事を、認識してしまえる人は、悟ってしまった人ぐらいでしょう。
たいていは大事だと思っているものに引っ張られて物事を見ますよね。男女共に、「イケメン、モテコ」に目を奪われ、隣に「ゲス、おぶす」がいても、気が付かないことが多いでしょう。ごめんなさい・・・。まあ、でも、私も気が付かれないほうですので・・・。
で、人それぞれ、大事なものは違います。その違いを価値観と言ったりするのですね。
確かに、大事なものがなければ自由になれますよね。価値観がなければ自由に物事が見られる。
すごく極端で卑近な例を出せば、嫁と子供がいない人は、いる人よりも意思決定の自由度は高いですね。ある意味、嫁と子供を大事にする人の意思決定の制約条件は、一人身でいることを大事にする人の制約条件と違うんですね。
で、まあ、面倒なのは、大事なものという認識が、意外と無意識的なので、自分が何を大事にしているか?がよくわからんこともあることです。
そういうのを探る時に、自分にいつもつぶやいている質問は何か?というところから探るというのもあります。
そういう日々自分に問うている問いをセントラルクエスチョン、プライマリークエスチョンと言ったりしますけどね。
まあ、そういう大事だと思っているもの、もしくは手放せなくなってしまっているものを、一旦取っ払ってモノを見てみませんか?そして、関係性を考えてみませんか?というのがゼロベース思考ですね。
ま、でも、ゴール設定して、そこにどう近づくのか?ビジョンを作ってしまって、そこにどう近づくのか?で行くと、ゴールやビジョンが大事なもので、そこを無視して、ゴールやビジョンに近づくなんてことはありえないわけで。
ゼロベースで考えようと言った時に、「私はゴールが違うと思います!」といわれても、ちょっと困る場合も多いですが。「決め」に近い部分に異論を唱えられてもね・・・。というのはありえますが。
もしも、そういう指摘で筋が通っているとすると、中間目標というか、最終的な理想につらなる途中の行き方が違うと言っている場合ですが。
ギュッとまとめて言うとすると、無意識的に暗黙の前提と言うか、制約条件にしてしまっているものがあることに気が付いて、それを取っ払ってみましょう、また違う物事が見えてきますよ、というところですね。
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シンキングメソッド
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THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役
THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。