ビジネスの世界で生きるには、ビジネスモデルやら何やら、知っておかなきゃいけない知識や事例がある。しかし、その事業で「メシを喰う」ことができるようになるまのでの活動に、あまり賢い智恵は必要ない。ひとつひとつの活動を意味で縛ってはいけない。 そういうお話しを、日本アニメの巨匠達から学びたい。
いまや世界がマーケットとなった宮崎駿作品であるが・・・
それは、日本にいる目の前の子供に向かって作っているのであって、
世界からの評価なんておまけみたいなもので、よくわからないという。
日本の人口が一億人を越えたから「アニメで喰えるようになった」だけだという。
後付で、日本のアニメビジネスがなんとかかんとかと解説をしたりもするが・・・巨匠達の作品づくりに、世界に通用する小賢しいビジネスモデル論が入る余地なんてない。
世の中のたくさんのビジネスモデルを語り、分析するのも悪くはない。
開かれた世界の市場を目指すのも良い。
専門的な分野の人達を集めて、完璧な分業体制で事業に取り組むのも当然だ。
これだけの情報が世間を流通しているのだから、集めたくもなる。評論もしたくなる。
しかし、正しい議論ではあると思うが、その議論が、成功の近道になるとは思えない。
機能での差別化が困難な世の中で、起業や事業の立ち上げには、
「感覚=ソフトウェアよりフィールウェア」や「クリエイティブセンス」が重要になってくると予測される。
アニメの巨匠達が作品に立ち向かうように、事業に立ち向かう必要がある。その時に、重要なのは、「既存のビジネスモデルを見つめる」ことではない。
押井守監督のように、宮崎駿監督のように、
常に、自分を見つめる、足元を見ることだ。
その延長線上に、ボーナスとしての世界市場があり、ビジネスのモデルがある。
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。