オバマ大統領の素晴らしい就任演説のニュースが流れる中、敢えてリリー・フランキー(本名:中川雅也(なかがわ まさや)の言葉つにいて言及してみる。
こんな話しを喜々として語る大人は、一般的に見たらダメな大人だ。大人失格だ。
しかしながら、このオナニー好きのリリー・フランキーこそ・・・
イラストレーター、ライター、エッセイスト、小説家、絵本作家、アートディレクター、デザイナー、ミュージシャン、作詞家、作曲家、構成作家、演出家、ラジオナビゲーター、フォトグラファーなど、マルチな天才なわけである。ハイブリッドで、オーバーラップの権化なわけである。
昨日のオナニーを「名前をつけて保存」したりしない。(特に男性は)
だから、今日。そして、今。またオナニーをしてしまう。
オナニーって、究極の「上書き保存」なのである。(笑)
そう考えると、リリー・フランキーの多種多彩な活動って、
「上書き保存」があってこそ、成立しているのではないかと考える。
「過去のこと」「今日掃き出したこと」に、執着しない。
別フォルダ作って名前をつけて保存しない。
思いついたこと、好奇心にひかかったことを、オナニーをするようにカタチにしていく。
そして、ひとつひとつを大切に名前をつけて保存したりしない。
すぐに次に向かう。次の、オナニー=仕事に、アップデートしていく。
『オナニーをたくさんやることによって、面白い人間にはなるよね』って、そういう生き方を示している気がするのは、あまりに深読みだろうか。
手前味噌であるが、企画書を書くときの心得として・・・
パソコン内に企画書の書きかけの残骸フォルダを残さないようにしている。
バックアップはとるが、ひとつの企画書を書き上げるには、
常に「上書き保存」で、更新していくことを心がけている。
そうした方が、仕上がるまでの時間が早いし、良い内容のものができる。
日々、ビジネスに関する情報は、多様化し、その量は莫大なものとなる。
そこで、ハイブリッドかつマルチに活躍するためには、
本質を捕まえる哲学・思想の上に、
「上書き保存」で常に情報更新をしていく能力が必要だ。
過去の残骸を検索し、探しているようでは、間に合わない。
本質的なことと、必要なことだけを、ちゃんと上書きして、発信する。
これからのビジネス界で活躍するのに必要な能力は、「上書き保存力」だ。
では、効率的に情報更新ができたら、それは素敵な「上書き保存力」なのか・・・。
そこも、こんなリリー・フランキーのオナニー発言から学びたい。
『オナニーが終わったあとの精神ってものすごくクールだけど、あの精神状態でいられたらポルシェ6台くらい買えるような人になってるよ』
『オナニーが終わったあとだけIT社長みたいにクールなんだ』
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有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。