プレゼンテーションの極意: 「沈黙は金なり」

画像: Michael Kappel

2008.12.02

経営・マネジメント

プレゼンテーションの極意: 「沈黙は金なり」

入野 康隆

資金調達のためのプレゼンテーションを支援させていただくことは多いのですが、 資金調達プレゼンの考え方についての要点をまとめ、 最後にプレゼン用のパワーポイントテンプレートをダウンロード提供します。

(再掲載)

===== 資金調達プレゼンの内容 ========================

プレゼンする内容は事業計画書の目次と同じです。

1. エグゼクティブサマリー (Executive Summary)
2. 事業立ち上げの経緯 (Background)
3. マネジメントチーム (Management Team)
4. 事業理念 (Vision)
5. 商品・サービスの概要 (Products & Services )
6. 儲けの仕組 (Business Model)
7. 市場および競合の分析 (Industry Analysis)
8. マーケティングと販売戦略 (Marketing/Sales Plan)
9. オペレーション計画 (Operational Plan)
10. 会社組織 (Organization)
11. 人事戦略 (People Management)
12. スタートアップ戦術 (Startup Tactics)
13. 成長戦略 (Growth Strategy)
14. 出口戦略 (Exit Strategy)
15. 財務計画 (Financials)
- 売上予測、コスト計画
- キャッシュフロー構造、資金繰計画
- 借入、資本政策
16. 事業リスク管理 (Risk Management)

===== 初級者によくある間違い ======================== 

■ プレゼンに緊張する本当の理由が分かっていない

プレゼンで緊張しないための特効薬は慣れるのが一番ですが、
緊張する理由を自覚していないので、
緊張に押しつぶされそうになる人がいます。

タイプ1:ウソやゴマカシがあるから緊張する

事業計画や実績にウソやゴマカシがある場合は、
誰でも緊張します。

ベンチャー企業には少々の弱点やマイナス情報があるのは普通なので、
どんなに悪い情報でも隠さず偽らないようにしましょう。

道義的にも正しいことを貫いてはじめて事業の意味があるし、
銀行やベンチャーキャピタルもその道のプロなので、
どうせデューディリジェンスのフェーズでバレます。

タイプ2:過度にカッコつけたいと思うから緊張する

何十人も経営者のプレゼンを拝見しましたが、
中身と見た目が大きく乖離しているという方は見たことがありません。

「中身が全くないのにプレゼンだけはピカイチ」という方も
「中身は素晴らしいのにプレゼンだけが全然ダメ」という極端な方も実際にはいないのです。

「少しだけ。ほんの少しだけ実体よりもカッコよくプレゼンできたらいいなぁ」ぐらいの期待値でいるべきなのです。

次のページタイプ3:「緊張したらどうしよう」と思うから緊張する

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