株価急落だ。 世界恐慌だ。 個人的には、どうしようもできない。 こんなモヤモヤな時は、本屋へ行くことにしている。 アマゾンより、本屋さんだ。
その本は、どこかのヒトが書いていて、
その本を読む他者が、その先に何千人といる。
その本を書いている時間があって、
その本を、何千人ものヒトが読んでいる時間がある。
本屋には、膨大な時間が詰まっている。
人間の叡智を、物量で、身体で、感じられるのは、本屋だ。
人間の理性的格闘の営々たる時間が、本屋の棚には並べられている。
信用に足りうる社会がそこにはある。
アマゾンでは、そこが感じにくい。
それこそが、リアル店舗の本質的な魅力だ。
本屋の棚を見上げながら、
社会に対する信用を上げることにしよう。
人間を信用するポイントを上昇させよう。
長い目で見たら、正義と悪は、「51対49」位で正義が勝つと信じよう。
なんて考えていたら・・・こんなニュースが配信されていた。
【パリ6日時事】
欧米で金融危機が広がる中、日本企業が米金融機関などの買収・投資に乗り出していることについて、6日付仏紙ルモンドは「サムライの復讐(ふくしゅう)」と題する論文を掲載し、「日本は失われた10年から復活した。巨大なバブル崩壊からも立ち直ることができる証しであり、欧米にも希望を抱かせる」と論じた。
同紙は「世界でほぼ唯一『サブプライムの毒』を味わわなかったのが日本の銀行だ」と評価。背景には日本が1990年代のバブル崩壊のトラウマ(精神的外傷)を克服できず、リスクの高い投資を慎んだことがあると解説した。
さらに、最近は中国の経済的奇跡ばかりがもてはやされ、日本は目立たないが、「日本のロボット工学は世界一。研究開発関連予算は国内総生産(GDP)3.3%にも上る」と指摘。「日本の復活を誰も気にしていないが、侮ってはならない」としている。
長い時間で世界を見れは、人間の知は、常に社会を是正している。
違う時間で世間を眺めたら、一歩下がっても、二歩進んでいる。
世界で共通の価値は、「お金=通貨」と「時間」である。
どうせ世界各国の首脳が集まって話すなら、
「お金=通貨」の話だけではなく、
そろそろ「時間」の話をするべきではないかと・・・
本屋の棚を見上げながら思うわけである。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
世相と事件を読んでみる
2009.01.16
2008.12.21
2008.12.18
2008.10.24
2008.10.08
2008.10.06
2008.09.24
2008.09.15
2008.09.06
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。