花街の最盛期と言われたのは「昭和初期」の頃でした。 昭和4年(1930年)当時、芸舞妓さんは東京の花街に7,500人、 大阪には5,300人、京都には1,800人いたそうです。 しかしその後、社会環境や顧客ニーズの変化によって 花街は衰退の一途を辿ります。
現在、東京、京都の花街には、
それぞれ約300人の芸舞妓さんがいますが、
大阪はわずか20人足らずと壊滅状態になっています。
ただ、京都花街だけは、
近年、芸舞妓さんの数が増加に転じています。
これは、従来の内輪だけから芸舞妓さんを採用していた
慣行を破り、広く全国の女性に門戸を開いたからです。
これには当然ながら内部の反対意見も強かったそうです。
しかし、1975年には舞妓さんの数が28人にまで減少。
このままでは、
京都の舞妓さん、芸妓さんは「絶滅」してしまう、
という危機感が反対の声を押し切りました。
若い女性にとって、舞妓さんはあこがれの職業ですよね。
最近は、花街のホームページを見て舞妓さんになることを決意し、
置屋のお母さんとeメールでやりとりした結果、「舞妓見習い」と
して京都にやってくる女性もいるそうです。
ところで、舞妓さんになる資質・要件には、
どんなものがあるでしょうか?
まずなによりも「やる気・体力」だそうです。
舞妓さんのあのきらびやかな着物は、
一式15-16kgにもなります。
舞妓さんはこの重い衣装を身にまとって、
お座敷を動き回らなければなりません。
強靭な肉体を持ってないと、とても勤まらないのです。
「容姿」についてはあまり重要視されません。
顧客の好みは十人十色だからです。
外人さんも受け入れを拒否しているわけではありません。
もちろん、日本の伝統芸能や日本的な所作、礼儀作法、
京ことばをマスターしなければなりませんが。
ただ1つ身体的な問題があります。
舞妓さんは、地毛であの日本髪を結いますが、
日本人の硬めの黒髪じゃないと難しい。
外人さんのサラサラのブロンドヘアでは、
日本髪が結えないのだそうです。
なお、お座敷では、芸妓さんが小唄などを披露し、
舞妓さんは、文字通り舞を舞う以外は顧客のそばで
お酌をすることがメイン。
以前はただ黙って微笑んでいるのが良しとされた時期
もあったそうですが、最近は気の効いた会話ができること
も求められるようになってきたそうです。
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(西尾久美子著、東洋経済新報社)
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京都花街の経営学
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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。