ビジネスや経営の教育に活用されているケース・スタディについて考えてみたい。
経営を学ぶには会社を設立して経営してみる、あるいは、小さな組織でも代表者として、考え、意思決定し、行動してみることが良いだろう。しかし、それは資金的、時間的に困難かも知れない。直接、経営を、しかも、総合的に学ぶには10年、あるいは20年、30年かかるだろう。そのための費用は巨額なものになるだろう。飛行機の操縦を習得するために、基礎的な知識や経験なしに、いきなり飛行機を操縦してみることは危険である。
ビジネス教育におけるケーススタディの活用は、決して新しいものではない。アメリカでは長年の試行錯誤や継続的な改善・見直しを経て着しているようである。新しい試みも生まれている。日本でも、ケーススタディは経営大学院などで活用されている。教材となるケースは市販されている。
ケーススタディによる知識の習得、意思決定、コミュニケーションを手軽に体験出来る機会は貴重であろう。最先端の取り組みではなくても、市場の潜在性を考えれば無限の成長可能性を秘めていることだろう。思考錯誤は中核的な取り組みにフィードバックされる。
ケーススタディは教育・訓練・勉強である。必ずしも楽しく、愉快で、快適なものではない。積極的に参加する意志、意欲、心構えが必要である。準備なしに参加することは時間の浪費であり、苦痛でしかないだろう。教える側の資質も問われる。
【V.スピリット No.30より】
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