運営管理とは、原材料、加工、生産物の関係、関連、流れなどを図表やイメージによって表現すること、実際の数値によって数量化すること、潜在的な関係、組合せ、順番やその他の可能性を分析することによって、最適な効率と効果を生み出す作業だと言える。
【図表1参照】
運営管理を数量的にとらえることも出来る。重さ、長さ、幅、高さ、面積、体積などで表すことが出来る。作業時間、費用、あるいは不良品の数量や不良品の発生率などで運営状況を数量化することも出来る。
前述の車の生産の例に従って考えよう。車体を加工可能な状態に配置するのに5分、タイヤの配置に3分、タイヤの取り付けに5分、エンジンの配置に2分、エンジンの取り付けに5分かかるとする。これらの作業を全て順番に行うとすれば車の生産には20分(5分+3分+5分+2分+5分)かかることになる。一方で、タイヤとエンジンの配置を同時におこなうことが出来るのであれば13分(5分+3分+5分>5分+2分+5分)で車を生産できることになる。
【図表2参照】
また、車体が50万円、タイヤが10万円(4本)、エンジンが50万円、タイヤの配置が1万円、タイヤの取り付けが2万円、エンジンの配置が2万円、エンジンの取り付けが5万円だとすれば、車を一台生産するために120万円 (50万円+10万円+50万円+1万円+2万円+2万円+5万円)費用がかかることになる。このような費用の計算は、一種の数量的な運営管理だと言える。
運営管理のポイントは、このように物質的、あるいは、数量的に状況を把握することである。物質的な状況把握においてビジュアル化(見える化)が役立つ。
物質的・空間的な計画と数量的な計算によって適切なバランスを実現することによって効率や効果(品質)を向上することが出来る。また、利益を最大化すること、生産を最適化すること、コストを管理することが出来る。
運営管理とは、原材料(インプット)、加工・処理(オペレーション)、生産物(アウトプット)の関係、関連、流れなどを図表、絵、イメージなどによって表現すること、実際の数値によって数量化すること、潜在的な関係、組合せ、順番やその他の可能性を分析することによって、最適な効率と効果を生み出す作業だと言える。
【V.スピリット No.14より】
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