2026.05.20
人が育たない会社ほど、採用に逃げる ――離職が止まらない企業に必要なのは「人を採る力」ではなく「人が育つ器」である
齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
人が辞める。若手が続かない。現場が足りない。管理職が疲弊している。そのたびに、多くの企業はこう言う。 「もっと採用に力を入れなければならない」もちろん、採用は重要である。人がいなければ事業は回らない。 欠員が出れば、現場は苦しくなる。人手不足が深刻化する中で、採用活動を止めることはできない。 しかし、ここで問わなければならない。 なぜ、人が育たない会社ほど、採用にばかり力を入れるのか。
1. 離職は、もはや“若者の根性論”では片づけられない
厚生労働省が公表した令和4年3月卒業者の就職後3年以内離職率は、新規大卒で33.8%、新規高卒で37.9%である。つまり、全体で見ても、おおよそ3人に1人が3年以内に離職している。さらに事業所規模別に見ると、5人未満の事業所では大卒57.5%・高卒63.2%、5〜29人の事業所では大卒52.0%・高卒54.6%と、小規模事業所では5割を超えている。
この数字を見て、まだ「最近の若者は我慢が足りない」と言えるだろうか。
もちろん、離職には本人側の事情もある。
価値観の変化もある。
働き方への期待も変わった。
しかし、5割を超える離職が起きている領域では、もはや個人の問題だけではない。
それは、企業側の受け入れ構造、育成構造、関係性構造の問題である。
つまり、若手が辞めるのではない。
若手が、この場所で育つ未来を見いだせなくなっているのである。
組織ism
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株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。
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