【インサイトナウ編集長対談】第3回 漫画を世界中に広め、世界を救う

2026.02.24

経営・マネジメント

【インサイトナウ編集長対談】第3回 漫画を世界中に広め、世界を救う

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

これまで数々のピンチのときに、漫画の力に助けられたと語り、現在、日本のポップカルチャー・コンテンツを世界に広げるべく活躍中の保手濱彰人さん。著書『武器としての漫画思考』(PHP研究所)がベストセラーとなり、今後は漫画を活用した、人財育成にも注力すると語る保手濱彰人さんにお話しを伺いました。 聞き手:猪口真

保手濱 「漫画を世界中に広めることで世界を救う」という考えは、僕が代表を務める会社の創業の理念そのものです。創業当時、ちばてつや先生の隣に座る機会があり、この思いをお話ししたところ、とても前向きに受け止めてくださいました。そして、やなせたかし先生の「日本のマンガ・アニメが広がった国では戦争が起こらなくなる。だから日本のマンガ・アニメを広げるべきなんだ」という言葉を紹介してくださり、「そういうことだね」と言っていただいたのです。それが、そのまま創業の理念になりました。

数字や売上といった資本主義的な定量データを高めるだけでは、けっきょく人は幸せになりません。多くの人が閉塞感、停滞感を感じている時代だからこそ、それを打開するものとして、日本の漫画やアニメが今世界中で大ヒットしているのではないでしょうか。市場やビジネスの観点から見ても、時代の流れが後押ししていると感じています。11年前の会社創業時に描いていた構想に、ようやく時代が追いついてきました。今回のプログラムもその延長線上にあります。日本国内に限らず、日本発だからこそできることを世界中に広げていきたいですね。

猪口 そうした考え方に基づく研修プログラムはまだほとんどありません。これまでとはまったく異なる方法で、価値観を直感的に得ることができるわけですから、これから、本当に楽しみです。

保手濱 いわゆる昭和的な価値観に基づいた軍隊式プログラムは、社員をコマとみなし、感情を考慮せず、いかに合理化して効率的に動かすかを重視します。しかし、そうしたやり方で短期的に数字が上がったとしても、本来の仕事の目的から外れてしまいがちなわけですね。一方、例えばGAFAなどの、グローバルな先端企業では、人それぞれに感情があり、心に根ざしているものこそが重要という思想が前提にあります。そして、それに寄り添ったマジメントを行い、組織をつくっているわけです。

「働く」という言葉は「傍(はた)を楽(らく)にする」という意味を持っています。我々を構成する遺伝子は、狩猟採集民だった数十万年間だった時代に形成されたので、本来の仕事とは、外に出て狩りをし、食料を持ち帰って、それを他の人たちにシェアして喜んでもらうことが目的でした。狩りという行為そのものは、ボラティリティが高く、自分たちのグループが何も得られなかった日もあります。でも、普段から他人の役に立っていれば、他のグループから分け与えてもらえるという、恩という形で返ってくるわけです。この循環こそが、我々ホモサピエンスが本来持っている、エコシステムの本質的な姿なんです。

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