/ネットと比較してどうこう言う以前に、テレビだの新聞だのを含め、日々の話に一喜一憂しているメディアなどというもののすべてが、錯覚の元凶だ。ファンダメンタルな大きな潮流は、さざなみのきらめきに目を奪われていると、かえって見えない。/
企業の盛衰も似たようなもの。外部経営者やコンサルを入れれば、多少の延命はできるが、それはそれでかなりの経営資源と企業活力を消耗し、その後にかならず手ひどいツケが回って、突然死に至る。時代が変われば、需要も変わる。それこそが、自然。だから、いかに事業を乗り換え、うまく資本を移していくか、それこそが長期経営課題なのに、どうにかこのままなんとか、などというのは、ただの手抜きのわがまま。そんなわがままが許されるほど、時代の変化は甘くない。
本を読め。それも、古典を。じっくりと考えぬかれた思想は、世界の根本にある大きな潮流というものを、心にかいま見せる。はやりの有名人の読み捨て御高説本など、雑誌よりタチが悪い。同様に、いかに情報として正しかろうと、新聞やテレビはもちろん、ネットも、なにか知っているような気にさせるだけの目眩ましでしかない。偏光サングラスではないが、むしろ細波のきらめきをシャットアウトしてこそ、時代の大きなうねりが見える。
純丘曜彰(すみおかてるあき)大阪芸術大学教授(哲学)/美術博士(東京藝術大学)、東京大学卒(インター&文学部哲学科)、元ドイツマインツ大学客員教授(メディア学)、元東海大学総合経営学部准教授、元テレビ朝日報道局ブレーン。
百日一考
2023.04.29
2024.03.22
2024.04.07
2024.10.16
2025.01.03
2025.01.14
2025.01.18
2025.02.16
2025.02.27
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。
