/若いときに学ぶべきは、情報ではない。生き方だ。だから、それは、大学に限らない。バイトでも、徒弟修行でも、遍歴の旅でも、よく生きている人、うまく生きられていない人を見ることで、自分の生き方を模索し体得する。/
とはいえ、人を責め、時代を嘆いても、どうなるものでもあるまい。こんな時代でも、真摯に研究に取り組み、学生を指導している先生はいる。また、なにも先生は、学校の中だけではない。職場にも、地域にも、立派な生き方、立派な取り組みをしている先輩方はいる。いよいよだれもかれもひどいとしても、それをみな反面教師にすれば、そこにも学ぶところはある。それに、ムダなところに留まらず、そこを飛び出して、広い世界に、自分の入るべき学校や職場、倣うべき先生や先輩を探しに行くのもいいだろう。
なにが儲かりそうか、なにが楽に稼げそうか。そんな損得ばかりに気を取られていると、ただ賎しく、さもしい顔になって、自分の人生そのものを失う。自分が自分らしく生きることはなにか。そのために、誰に何を学ぶべきか。よく考えて、学校や先生を、職場や先輩を選ぼう。
純丘曜彰(すみおかてるあき)大阪芸術大学教授(哲学)/美術博士(東京藝術大学)、東京大学卒(インター&文学部哲学科)、元ドイツマインツ大学客員教授(メディア学)、元東海大学総合経営学部准教授、元テレビ朝日報道局ブレーン
百日一考
2023.04.29
2024.03.22
2024.04.07
2024.10.16
2025.01.03
2025.01.14
2025.01.18
2025.02.16
2025.02.27
大阪芸術大学 哲学教授
美術博士(東京藝大)、文学修士(東大)。東大卒。テレビ朝日ブレーン として『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、東海大学総合経営学部准教授、グーテンベルク大学メディア学部客員教授などを経て現職。
