BtoBマーケティングのさまざまな施策に成功している企業の共通点から成功と失敗(つまづくポイント)を解説する
こういった場合、KPIを可視化して、数値の悪くなっている業務のみに時間や予算を集中させることが重要だ。つまり、今やるべき施策・業務は何か?をKPIから判断し、そこに時間や予算を集中させるのである。
このようにして進めることで、効率よくBtoBマーケティングを推進できるようになる。
やったことに対しての成果を数値で確認する
3つ目の成功のポイントは「やったことに対しての成果を数値で確認する」だ。BtoBマーケティングは業務に終わりがないため、次から次に新しい業務が発生する。そのため、「やりっぱなし」になっていく傾向がある。これでは、やったことに対して成果がでているのかどうかわからない。だからこそ、「やったことに対しての成果を数値で確認する」ことは非常に重要だ。
このように、BtoBマーケティングに成功している企業は、数値を根拠にして、数値を見ながらリソースを効率よく使ってマーケティング活動を展開している。関係者が多い事業になると、「声の大きい人の意見」が通りやすくなり、「本当に効果があったのか?」がわからないまま業務がやりっぱなしなどになってしまうこともあるだろう。そういったことを最小限にし、数値ベースで進めていくことが重要だ。
失敗のポイント(つまずくポイント)
逆に成功事例の企業でもつまずいたポイントがいくつかある。よくあるつまずきポイントをご紹介しよう。主に以下の6つでつまづくことが多い。
- 成果が先か業務が先か(やる前から効果・成果を問われる)
- マーケティングに対する理解不足、リテラシー不足
- 言葉の一人歩きによる認識齟齬の発生
- BtoBマーケター不足(ひとりぼっちマーケター)、扱う商材も多いとさらに大変
- マーケティングコンテンツ作成が進まない
- 他部門連携がスムーズでない、場合によっては部門間対立も
そもそもBtoBマーケティングを始められない、デジタル活用ができないなどの場合は、「1や2」のポイントが大きく影響している傾向が強い。やる前から「効果はあるのか?」などと言われてしまうためだ。
また施策展開しても数値が改善しない、効果を感じられないという場合は、「3、4、5」あたりが大きく影響しているケースがある。特に、「5」は多くのBtoB企業で課題になっていることが多い。マーケティングコンテンツがある程度揃わないと、数値改善もできないためだ。
さらに、マーケティング活動の売り上げ貢献がわからないという場合は、「6」が影響している。マーケティング活動で獲得したリードを営業部門と連携できないためだ。
これらの失敗ポイントは、弊社のお客様からもよく相談され、弊社が一緒に進めている中でも大きな障壁となることが多い。その障壁を突破できない場合は、なかなかマーケティングが推進できず、売上貢献もできない。BtoB企業にマーケティングやデジタル活用がなかなか浸透しないのも、こういった要因が絡んでいると考えられる。
まとめ
BtoBマーケティングの成功と失敗のポイントをご紹介した。これらのポイントが御社のBtoBマーケティング推進のヒントになれば幸いである。
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株式会社ALUHA 代表取締役社長
BtoBマーケティングコンサルティングを展開。大手IT企業、製造業を中心に、伴走型コンサルティングを展開中。リソースを効率的に活用し、最小限の工数で効果を最大化するコンサルが得意