【インサイトナウ編集長対談】「日本のどこかに自分の応援を受けて頑張っている子どもがいる」そんな社会になってほしい

2024.09.27

経営・マネジメント

【インサイトナウ編集長対談】「日本のどこかに自分の応援を受けて頑張っている子どもがいる」そんな社会になってほしい

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

「協会のプログラムを通じ、一人でも多くの子がビジネスの楽しさに気づいてもらいたい」と考え、ティーンエイジャービジネス協会として活動を続ける山田翔吾さん。子どもたちの教育に一石を投じる山田さんにお話しをうかがいました。(聞き手:猪口真)

山田 それもありますね。プログラムは全部ゲーム形式で作っているので、それも大きいと思います。僕自身ゲームが大好きでよくやるのですが、ゲーミフィケーションといって、面白おかしくやればだいたい何でも前向きに勉強してくれます。会社を起こした2015年頃に初めて作ったのがスマイルゲームというボードゲームです。当時アメリカからゲーミフィケーションという、ゲームを使って人々を動かそうという考え方が入った頃で、興味を惹かれてこのゲームを作りました。スマイルゲームは経営や経済、お金について楽しみながら本格的に学ぶことができるボードゲームで、今年の8月には第18回キッズデザイン賞を受賞しました。キッズデザイン賞は子どもや子どもの産み育てに配慮した製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度で、ざっくり言うとグッドデザイン賞の子ども版のような感じです。

子どものサポートができるような仕組みをつくりたい

猪口 今後はどのようなことを考えていますか。

山田 今後の予定としては、今まではビジネスキャンプとスマイルゲームの2枚看板だったのですが、そのバリエーションをもっと増やしていきたいというのが一つあります。これはすでに始まっていて、11月には三重県で、鹿を罠にかけて、解体して、食べて、最終的に商品にして売ろうというキャンプを開催します。

あとはやはり実際のビジネスをどんどん経験してもらいたいですね。今やろうとしているのがEC販売でのオリジナル商品作りです。バッグなどの布製品であれば300〜400個でオリジナル商品が作れて、50〜60万円ぐらいのお金が必要になります。クローズドなクラウドファンディングでお金が集まる仕組みを作りたいと考えています。大人にとっては10万円を出して子どもの挑戦を応援するのはそれほど難しいことではないと思いますが、小学生の子どもにしてみたら、10万円をぽんともらって、それを自分が考えたビジネスで使うのはとんでもない体験になるはずです。しかもそれは親のお金ではなく、全然知らない人のお金です。このお金が廻る仕組みと、子どもたちがやりたいことを見つける仕組みを形作っていきたいですね。

この仕組みは試しに1回やったことがあって、その時はクラウドファンディングではなく、サッカーの天才的な才能を持つ女の子のスポンサーになりました。その子がちびっこ日本代表のような感じでスペイン遠征の話を受けたのですが、高額だったので、協会からお金を出して行ってもらったのです。最近は推し活が話題です。その感覚で、全然知らない子どもをどんどん推してくれないかなと思っている最中です。

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