今は焦って住宅を買うタイミングではない

2024.03.27

経営・マネジメント

今は焦って住宅を買うタイミングではない

日沖 博道
パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

都市部の住宅価格は買う人の年収から逆算して妥当とされるレベルをとっくに超えており、持続可能な価格レベルではない。「高値掴み」の悲劇を味わいたくなければ、冷静になって見送るのが賢明だろう。

つまり近い将来の金利上昇に怯えて、「今のうちに」と焦って無理な住宅購入に踏み切る必要性はほとんどない、ということが明らかなのだ。

また、価格が上がってきた状況を見て、「手が届かなくなる前に無理してでも買っておこう」と考えるのは賢明とは言えない(小生の友人2人がバブル崩壊前にこうした会話をしていたことを昨日のことのように思い出す。彼らは金融業界人にもかかわらず、「上がり過ぎたものはいずれ下がる」という相場の真実ではなく、当時皆が信じ込んでいた土地神話のほうに魅入られてしまったようだ)。

以上を総括すると、供給ボトルネックは多少あってもそれ以上に住宅需要は落ち込むため、住宅価格の「先高期待」というものは(バブル崩壊時と同様に)早晩剥げ落ちると考えられる。焦って「高値掴み」したくなければ、身の丈を超えた不合理な価格の物件には手を出さないことだ。
Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

日沖 博道

パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長

パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社です。「新規事業の開発・推進」「既存事業の改革」「業務改革」の3つを主テーマとした戦略コンサルティングを、ハンズオン・スタイルにて提供しております。https://www.pathfinders.co.jp/                  弊社は「フォーカス戦略」と「新規事業開発」の研究会『羅針盤倶楽部』の事務局も務めています。中小企業経営者の方々の参加を歓迎します。https://www.pathfinders.co.jp/rashimban/         代表・日沖の最新著は『ベテラン幹部を納得させろ!~次世代のエースになるための6ステップ~』。本質に立ち返って効果的・効率的に仕事を進めるための、でも少し肩の力を抜いて読める本です。宜しければアマゾンにて検索ください(下記には他の書籍も紹介しています)。 https://www.pathfinders.co.jp/books/

フォロー フォローして日沖 博道の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。