10/1の内定式といえばもはや伝統季節行事。昭和の人なら、ダイエーの故・中内会長の英語スピーチなども覚えてないでしょうか?各社の内定式はニュースの定番として今年も放映されましたが、実は毎年、その陰で攻防戦があります。内定学生と採用企業の戦いです。それは大学教員を初めて15年、毎年起こっています。
学生には「私は謝罪のプロ」と呼ばれる、日本で一番の謝罪の専門家としてテレビに出てる男だから、ちゃんと対応すれば大丈夫では、と励まします。実際に相談をしてくれた学生で、結局辞退が認められなかったという例は当然ですがゼロ。すごいモメた、メチャクチャ怒られたという報告も、15年間一度もありません。
絶対怒られない方法を指南するわけではありませんが、「単に誠意を持って謝る」のではなく、個別の事情を酌んでていねいにお詫びするのが本道であることは間違いありません。
どうやってていねいにお詫びするかが、謝罪のカギです。企業側の対応も力ずくで阻止するなんて、今の日本では不可能な訳で、どう着地させるかという納得感だと思っています。
進め方、対処次第で深刻なコーポレートブランド毀損や今後の新卒採用に影響が出る恐れもあります。ぜひしっかり方針をもって判断、対処して下さい。
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。