絶えることのない学校でのイジメ事件。意味不明な、加害者の子供の将来やら人権をタテに犯罪をもみ消そうとする学校や教育委員会。不祥事があっても責任を取らない日本の組織は、公務員など組織が巨大になればなるほど、トラブルがあっても誰も責任を取らずに済むようです。
なぜなら稟議には序列があり、最上位に機関・組織の総責任者があり、それ以下役職に準じて押印序列が決まっているからです。先ほどの厚労省はトップが大臣なのか次官なのか内容にも依るでしょうが、今回責任を取って厳重注意を受けた局長がいるということは、その下に部長課長・・と関係者は明確になっています。
「いやいや内容もわからずとりあえず役目なんでハンコ押しただけだから」というのが実態なのだと思います。
しかし!お客さん、街金なめてもらっちゃ困るんですよ。
あんたが確かにハンコついてるよね、ここに。
あんたが責任認めてるんですよ。
・ハンコというオワコンの威力
必ず責任は負えるシステムがハンコシステムだったのです。街金はともかく、契約書に押印しておきながら「中身知らなかった」が済むのは公務員だけ。民間取引でそんな言い訳が通るはずがありません。
関係者にしっかり処罰を下すべきなのです。そしてそれも懲戒効果のない厳重注意ではなく、公務員が最も嫌う履歴に残る懲罰を。
そこまでせずに「タマタマ担当だっただけなんだからアンラッキー」で済ませてしまうことが、無責任組織を放置する原因だと思います。責任を追えないのではなく、意図的に追っていないのだと思います。
河野大臣によるハンコ廃止宣言。前世のオワコンであるハンコのせいで緊急事態やマンボウでも出社が必要になるなど、諸悪の権限とも言われますが、実はとても重大な役割があるといえるでしょう。
さあ皆さん、ハンコ使いましょう!
ご用命は私の実家、80代の父がやってるハンコ屋に。(最後にステマ!?)
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2009.02.10
2015.01.26
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント
芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。