マーケットプレイス型の通販サイトには悪徳業者が跋扈している。彼らは「サクラ」レビューを大量生産するなど、悪知恵の宝庫だ。とはいえ粗悪品を避けるための方法も全くない訳ではない。ここではそのヒントを提示したい。
サクラチェッカー https://sakura-checker.jp/
ただし、念頭に置いてほしいことがある。中国発の事業者(出品者は日本人の代理店かも知れない)の場合、「サクラ」レビューは「程度」問題に過ぎないということだ。まともな製品の出品であっても、レビュー平均点を上げないと売れないのが現実なので、(競合からの「営業妨害」を考えると)多少は「サクラ」レビューに手を染めざるを得ないという事情もあると云われている。
もう一つ、別の角度からの出品者の信頼性チェック方法がある。それは、その出品者が複数の大手通販サイト(具体的には楽天とYahooショッピング)に出品しているか、しかも多くの品を長期間にわたって(これはレビューの時期で分かる)出品しているか、という点を調べることだ。
上記2社は相対的に出店基準審査が厳しいので、その2つに出店しているだけでもまともな出品者である可能性が高まる。ましてや長期間にわたって多くの出品があるということは、クレーム続出によるアカウント閉鎖もなく、それだけ堅実に商売を続けているということだ。
ちなみにAmazonは相対的に基準が緩く、しかも売れる量が大きいので出品者には人気だが、Amazonにしか出品していない事業者は玉石混交だ。中には、明らかに同じ事業者でありながら違う名前で複数登録している出品者も結構見つけられる。
彼らがこういうやり方をする理由は、Amazonのアカウント取り扱い(一時停止や閉鎖など)方針が機械的なために自己防衛的な意味合いもあろうが、かなり手広く粗悪品を扱っているので、いつ閉鎖になっても別のアカウントで営業を続けることができるように考えられた、「網のくぐり抜け方」の可能性が高いと思われる。
こういった出品者の商品は初めから避けるのが消費者としては賢明だ。
その他
2014.01.08
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パスファインダーズ株式会社 代表取締役 社長
パスファインダーズ社は少数精鋭の戦略コンサルティング会社です。「新規事業の開発・推進」「既存事業の改革」「業務改革」の3つを主テーマとした戦略コンサルティングを、ハンズオン・スタイルにて提供しております。https://www.pathfinders.co.jp/ 弊社は「フォーカス戦略」と「新規事業開発」の研究会『羅針盤倶楽部』の事務局も務めています。中小企業経営者の方々の参加を歓迎します。https://www.pathfinders.co.jp/rashimban/ 代表・日沖の最新著は『ベテラン幹部を納得させろ!~次世代のエースになるための6ステップ~』。本質に立ち返って効果的・効率的に仕事を進めるための、でも少し肩の力を抜いて読める本です。宜しければアマゾンにて検索ください(下記には他の書籍も紹介しています)。 https://www.pathfinders.co.jp/books/